粗筋
- 城井谷へ攻め込んだ長政だが、案の定罠だった。辛うじて全滅は免れ、命からがら逃げ帰った長政だが、大勢の兵を失ってしまう。
- 失敗した長政に、官兵衛は城井谷の攻略法を考えるよう命じる。周囲を攻めて宇都宮を孤立させるという案に、ようやく官兵衛は安心する。
- 黒田に仕えるなら命を助けると和睦。鶴は人質として光の侍女に。鶴は悲壮な覚悟でやってきたが、光や他の侍女は温かく迎える。
- しかし秀吉の怒りは解けず、宇都宮は家族郎党を含め皆殺しにしろと官兵衛に命じる。
- 長政は宇都宮を呼び出し暗殺する……
雑感
お鶴がうっかり皿を割ってしまい、お福に怒鳴られる。が、他の侍女たちが、「私もここへ来たばかりの頃、なかなか仕事に慣れず、いつも叱られていました……怖いお福さまに」「私も叱られました」「私も」などと迎えるシーンはほろりときてしまった。歴史ドラマにこの手のヒューマン・コントが必要かと思うのだが、うまくできていればそれはそれで面白いのだ。
長政の謀略は、官兵衛に断わりなしに勝手にやったことか、官兵衛と打ち合わせの上でやったことか。公式サイトには「独断で」と明言されているが、ドラマを見ている限りでは、必ずしもそうは見えなかった。相談している様子もなかったけど、これまで官兵衛に断わりなく自己判断で行なったことはことごとく失敗しているのだから、またしても独断でことを運ぶなど、普通は自粛する。本人に自粛する気がなくても、家臣が止めるだろう。そういうところをちゃんと触れてほしかった。
配役
- お鶴にどこか見覚えがあると思ったら、前日に封切られた映画「海を感じる時」の主演女優だった。予告編で見覚えがあったのだ。嫌いな人ではないからいいのだが、この時鶴は13歳。数えだから満なら11歳ということか? 大人の女優が演じる必要があったのか、どうか。
リンク
- 第37回 城井谷の悲劇(すだち記録帳、2014/09/16)
- 【 軍師官兵衛 】第37回 「城井谷の悲劇」感想(ドラマ@見取り八段・実0段、2014/09/14)