窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「鎌倉殿の13人」(24)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第24話「変わらぬ人」

放送日

  • 2022年6月19日

登場人物

  • たかお鷹(岡崎義実):初期から登場していたが、書く機会を逸していた。恐らくは今回が最後の出番だった

今日の退場者

概要

源頼朝と万寿が巻狩を終えて戻り、喜ぶ政子。しかし、頼朝は自身に代わって鎌倉殿の座に就こうとした弟・範頼を許さず、余波が鎌倉を揺るがしていた。比奈を傍らに、三浦義村、金剛と思いを巡らせる義時。そんな中、亡きいいなずけ・源義高を慕い続ける大姫は、頼朝が用意した縁談話を歯牙にもかけず……。(NHKオンデマンドの解説より)

雑感

大姫は奇矯な行動が多くなり、本当に気が触れたのか、そういうふりをしているだけなのか判別がつかないが、そのまま一直線にいくのかと思っていた。が、巴御前と会い、和田義盛と仲良く楽しそうに生きている姿を見て前向きに生きる決意をし、頼朝の願う帝への入内を承諾する。ところが今日へ行き、入内がどれほど厳しいものであるかを知っておののき、病に伏せ、衰弱して亡くなる。

源範頼は、このドラマの登場人物の中ではひときわ人柄がよく、人格にすぐれ、礼儀正しく、源氏の良心のような存在であった。頼朝が襲われた時の行動はちょっと配慮が足りなかったなぁと思う面もあるが、しかし大江広元が余計なことを言わなければ頼朝がここまで疑うことはなかったのでは? と思わせる。ただ、頼朝や大江広元は範頼に二心があると疑ったというより、多くの坂東武者から支持されているという点で、「担がれる」ことを恐れたのだろう(実際、比企能員が担ごうとしたわけだ)。上総広常の時と同じ。

処刑されるかと思ったが、比企尼の懇願により修善寺への流罪となる。生きていてくれてよかった、と視聴者がほっとしたところで暗殺。大姫と同じく、一瞬持ち上げておいて突き落とす、ひどいドラマである(誉め言葉である)。

頼朝と大江広元が範頼を責め立て、「わしを説き伏せてみよ」と言う頼朝に対し、「もう結構でございます」と言った範頼は、目の奥から光がすっと消えた。「範頼が頼朝を見限った」のだ。迫田孝也ってこんなすごい演技ができる人だったか? 本作ですっかり迫田孝也のファンになった。



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