窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(065)

第14週「父の背中」(木)

放送日

  • 2023年01月05日

概要

舞は久しぶりに柏木と電話で話をする。実家の工場を手伝っていることを伝えると、柏木からパイロットになるのか? と尋ねられ、歯切れ悪く来年にはなると答える。柏木との会話で複雑な心境になってしまう舞。工場では新たな大口発注が見込めそうな太陽光発電機に使うネジの試作品を結城が上手く作り、浩太は笠巻らとともに喜ぶ。(NHKオンデマンドの解説より)

古川は浩太に、リストラを断行するようたびたび要求するが、浩太は、太陽光発電のネジの仕事もうまくいったし、これから受注も増えると、リストラを拒否。古川は、売り上げが増える前に倒産すると危機を訴えるも、何とかなると浩太は意に介さない。

そんな中、結城章が退職願を出す。18歳から育ててもらった岩倉を裏切るようで申し訳ないが、子どもが三人いてお金がかかるのだと涙ながらに訴える。浩太は、去られるのは寂しいが、よそから誘われるような一流の職人に育ったことを誇りに思うと章を送り出す。

感想

章が、退職=裏切りと思い込んでいる点が気になった。お世話になった会社はヤバイのに、自分がいち早く逃げ出すのは卑怯だという感覚なのかも知れない。が、今の岩倉は「仕事がない」のが問題なので、営業して仕事を取って来れるならともかく、職人さんは辞めてくれれば給料を払わなくて済むから、むしろありがたいのだ。

古川にせっつかれて、またリストラが断行されるかも知れないと感じた山田紗江が舞に嫌味を言うシーンがあった。確かに山田が辞めさせられたら、次の職を見つけるのは大変だろう、が、山田のような若い事務員に辞めてもらったところでたいした効果はない。それより、辞めても他があるだろう職人さんに辞めてもらうべきなのだ。

この世界のことはよくわからないが、普通は「自然減」というのがあるから、辞める人を引き留めない、補充をしないというだけで、ゆっくりしたペースではあるがリストラは進む。岩倉は社長がああいう人なので、経営者としては「?」な点もあるが、その人柄が慕われて、辞める人がいないのだろうか。



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