窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(066)

第14週「父の背中」(金)

放送日

  • 2023年01月06日

概要

IWAKURAでは浩太が、めぐみや各部署の代表を集め、試作で合格をもらったネジが100万本以上の大量発注を受けることになるが、納期期限は二週間後かもしれないと説明する。浩太の工場で一日に作れるのは5万本ほど。すぐにフル稼働で作り始めないと納期に間に合わすことができない。しかし、まだ正式な本発注は受けていない。浩太は、本発注の前にそのネジの生産を始めるかの決断を迫られる。(NHKオンデマンドの解説より)

浩太は先行生産を決断するが、太陽光発電の会社から、仕様が変更になったため、発注を取りやめるとの連絡がある。慌てて会社を訪ね、既に作り始めているんですと訴えるが、こちらはそんなことは頼んでいないで終わり。

IWAKURA最大の危機を迎える。その夜、連絡が取れない浩太を工場に探しに来ためぐみと舞は、倒れている浩太を見つける。慌てて病院に運ぶが、助からなかった――

感想

浩太がいなくなるとは思わなかった。誰も死なないのが今作のいいところだと思っていたのに。これで悠人と和解することも永遠に叶わない。そして借金を抱えた会社が家族に残された。

先行生産は苦しい決断だ。自分も業界は違うが、似たような状況にしばしば置かれたので、気持ちはわかる。自分の結論としては、正式の発注書が来るまで動かないこと。納期に関しては交渉。納品した翌日にすべてのネジを使うわけではないだろうから、半分納品して残りは半月後とか、交渉の余地はあるはず。せめて先方と話をして、間違いなく発注してもらえるのか、言質を取らないと……。

まあ、試作はやらせたけど発注自体をキャンセルしてくるようでは、もともといい案件ではなかったのかも知れない。窮地に陥っているから、仕事を選べない。溺れる者が藁をつかんだまま沈んでいくという、救いのない状況となった。自分の仕事にも通じる部分があるだけに、今回はつらい場面だった。



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