第15週「決断の時」(木)
放送日
- 2023年01月12日
概要
従業員たちのIWAKURAへの愛情を目の当たりにしためぐみは、会社を続けると翻意し、融資を受けている信用金庫の支店長に、その決断を告げる。そばにいた信金のIWAKURA担当の大西に、めぐみならできると後押しを受けるが、支店長は難色を示し当座の運転資金はどうするのかを尋ねる。(NHKオンデマンドの解説より)
浩太の生命保険を当座の運転資金に充てることにし、さっそく再建計画を立てる。新規に営業をかけるが、一件も受注がない。それどころか、永年のお得意さまからも契約を打ち切られるところが出た。ついに三人をリストラする決意をする。個別に呼んで自主退職を依頼する。が、二人は承諾したが、小森富雄は拒否する……
感想
社員は、少しでも工場の価値を高くしようと(そしていい買い手を探してもらおうと)工場の掃除をしたのに、それを見ためぐみが売却をやめたのではやぶ蛇だったのではないか。
めぐみに経営者としての資質があるかどうかを問うているのではないのだ。傾いた会社を立て直すには、仕事を持っているかお金を持っているか、どちらかしかないのだ。まあめぐみは、浩太の生命保険という形で、後者は一応手にしていた。次にどうやって仕事を取って来るかだ。ここに何かアイデアがなければ、判断を先延ばしにしただけで終わる。
舞は、総務でも経理でもなんでも手伝う、と言うが、今のIWAKURAに必要なのは経理でも総務でもなく、新規の注文を取って来れる人だ。
実は舞にはその力があるかも知れない。NANIWAバードマンのOBたちを頼ることだ。浪速大学の卒業生ともなれば、そうそうたる企業に就職している(人も多い)だろう。テスト秘境や本番飛行の時はOB連が大勢集まって手伝っていたから、かなり上のOBともつながりはあるはずだ。舞は中退したとはいえ、OB会への参加を許されていることは、由良先輩との話でわかっている。この人たちの中には、IWAKURAの力になれる人がいるかも知れない。
それにしても、舞はパイロットに未練はないのか。博多エアラインの内定を断わったら、舞がパイロットになれるチャンスは、恐らくもうない。パイロットになった方が、舞にとっても、めぐみにとっても、最終的にはいいと思うがな。