出演
粗筋
ガス爆発が起き、救急病棟がてんやわんやの中、杉下右京も救急車で運ばれてくる。事故に巻き込まれたのか、というと、実は盲腸だった。見舞いに来て事情を知った亀山薫が大笑いする窓の外を、人間が落ちていく……
自殺したのは今井貞一医師。だが不審に感じた杉下が(亀山を使って)調査をした結果、どうやら他殺の模様。容疑者として、今井と教授選を争う太宰謙介が浮上。実際は太宰は今井に脅迫されており、それを知った若手医師や看護婦が仕組んだのだった。真相に気付いた杉下も襲われるが……
感想
第1話、第2話とも犯人が警察・検察内部だったが、今回は普通の(?)事件。
亀山の無神経さと能天気さは驚くばかり。確かに刑事には向いていない。もっとも、杉下に最も欠けている部分でもあるが。まあ、互いにいい相棒である。
入院・手術ときいて何事かと思えば盲腸だった、というだけならともかく、救急車で運ばれたというのは穏やかではない。何が起きたのか説明がほしかったところ。また、その後の驚異的な回復ぶりも気になるところ。
伊丹憲一と亀山薫との敵対関係も作品を通じての見所のひとつなのだろうが、伊丹側は、杉下が動いているから何かある、と杉下の動向を判断基準にしているし、結局真相に迫るのは杉下(と亀山)である。その手柄をもらっているくせに、ここまで亀山たちにつっかかるのは解せない。出し抜かれることに対するプライドなんだろうけど。
しょせん亀山たちが「手柄」を挙げることはできないわけだから、もっと恩に着せても良かったのではないか?