題名 | 紙の月 |
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原作 | 角田光代 |
監督 | 吉田大八 |
出演 | 宮沢りえ(梅澤梨花、銀行員)、平祐奈(梅澤梨花、中学生時代)、田辺誠一(梅澤正文、梨花の夫)、近藤芳正(井上佑司、銀行員・梨花の上司)、小林聡美(隅より子、銀行員・梨花の先輩)、大島優子(相川恵子、銀行員)、石橋蓮司(平林孝三、梨花の顧客)、池松壮亮(平林光太、孝三の孫)、他 |
公式サイト | - |
制作 | 日本(2014年11月15日公開) |
時間 | 126分 |
劇場 | 新宿ピカデリー |
粗筋
梨花は梅澤正文と結婚し、裕福で安定した生活を送っていたが、専業主婦という立場に窮屈なものを感じていた。そこで銀行で働くようになる。
夫との生活はどんどんすれ違っていく中、顧客の孫・平林光太に誘われて飲みに行き、久々に気持ちの良い時間を過ごす……
感想
当時のメモには「途中まで観ているのが苦痛だった」とある。
梨花が結婚生活に飽き足らなくなっていくこと、不倫に走ること、会社のお金に手を付けること。それぞれきっかけは些細だけど、糸が一本切れるたびに後戻りできないところへ行ってしまう、その絵に描いたような転落ぶりはあきれるばかりである。
光太も、自分は学生で金がない、年上のおばさんと付き合ってやっているんだから相手が金を出すのが当然だとでもいうのか、贅沢なデートを繰り返し、かかった費用はすべて梨花に負担させる、その上自分の借金まで清算させる、それでいて自分は若い女と付き合う。こちらの鬼畜ぶりも、ある意味ありきたりである。
本作で驚いたのは大島優子の演技である。正直、ここまでできる子だとは思っていなかった。登場人物の中で最も光っていたと思う。大島優子を見るだけで、本作は見る価値がある。