窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「光秀のスマホ」(3)「#織田家はブラックでした」

概要

光秀は松永久秀とLINE、じゃなくてFUMIのやり取りをしている。どうやら光秀は体調不良で休んでいるらしい。松永は信長のブラックぶりに辟易している様子。そんな松永に同調したり励ましたりする光秀だが、そこへ信長から電話がかかってきた。ビビって電話に出られない。留守電を確認すると、「猿に頼むわ」のひとこと。

その直後、秀吉からOmoteTimeがかかってくる。「上様から中国攻めを命じられましたが、毛利相手に私一人で大丈夫でしょうか……」。光秀が電話に出なかったため、秀吉に指示がいったのだ。

後日、光秀は信長に電話し、体調も治ったのでまた誠心誠意上様のために尽くすと伝えると、「松永が裏切ったから殺してきて。あと、平蜘蛛は無傷で持ち帰れ」と。いきなり突拍子もない指示にのけぞる光秀。

光秀は信貴山城を取り囲みながら松永にメッセージを送る。このままじゃ俺に殺されちゃうぞ、平蜘蛛をくれたらこっそり逃がしてやるけど……。松永から「お前最低だな」の返事がきたと思ったら、爆発音が。松永が自爆したのだ。

「平蜘蛛は無傷で戻せと言っただろう」と信長に叱られる光秀。これはなんだ、と言って信長に見せられたのは、「平蜘蛛をくれたらこっそり逃がしてやる」という光秀のメッセージ(のコピー)。松永が死ぬ前に信長に送っていたようだ。「お前最低だな」と信長から言われた直後、秀吉から「播磨平定しました~」との報が入る。「このまま但馬も攻略していいっすか?」

あわててフォロワー数を確認すると、光秀は18345、秀吉は急激に増えて光秀を追い抜いた。光秀は静かに秀吉のフォローを外す……

配役(三回目終了後に初めて明かされた)

雑感

細かい説明がなく、視聴者にある程度の知識があることを前提に話が進んでいく。知らなくても楽しめるが、松永がたびたび信長を裏切ったこと、松永の持つ平蜘蛛に信長は執心し、譲るように何度も頼んだがそのたびに松永は断わってきたこと、最期は釜に爆薬を仕込んで爆死したこと、などを知っているといっそう面白い。これはスエヒロさんのパロディ作品にも通じるが、知っていれば知っているほど楽しめるのだ。恐らく、僕が気づいていない「仕込み」がまだまだあるだろう。

光秀が松永にあれこれメッセージを送るも読んでいる様子がなく、それどころじゃないのかな、と思いつつ、つい「平蜘蛛をくれたら……」と送ってしまい、それを自分で読み返して、いやいやこれはまずい、と思って削除しようとした瞬間、すべてのメッセージに既読がついてしまうところなど、実にお見事である。

それにしても、「お前最低だな」と信長に言われてしまった光秀、これからどのような運命が待ち構えているのだろうか!?



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