窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「麒麟がくる」第二十八回「新しき幕府」

出演

あらすじ

1568年、足利義昭織田信長を従えて上洛を果たした。織田軍は京の三好勢を一掃し、(三好の拠点であった)芥川山城へ入城。光秀は将軍の奉公(ほうこう)衆に取り立てられることになった。

松永久秀の処分をめぐり、三淵藤英らは義輝暗殺に関与していた疑いがあるとして処罰を主張したが、柴田勝家ら織田方は、将軍暗殺に関与していた証拠はなく、こたびの戦で功があったのだから当然、相応に遇するべきだと主張して譲らない。義昭は、上洛は信長の力があってこそ、松永の件は信長殿の意見に従おうと言って三淵を説得する。一方、信長には、幕府の政務は前将軍に仕えていた摂津晴門に引き続き任せたいとして承認を得る。光秀や藤孝は、摂津は幕府の今日を衰退を招いた張本人ともいえる人物であり、登用に疑問を感じるが、今は任せておくほかない。

足利義栄は摂津で病死。足利義昭は正式に室町幕府15代将軍となる。

年が明けて、三好の軍勢が将軍御座所である本国寺を襲撃した。幕府軍が必死で防戦し、細川藤孝池田勝正が救援に駆け付け、三好軍は退却した。*1

藤孝は、京には関所もあるのに、なぜ軍勢が近づくまで誰にも気づかれなかったのかと不思議がる。光秀は、幕臣の中には三好と組んで私腹を肥やしていた者が少なからずいて、彼らは三好が復興した方が都合がよいから、内応したのではないかという。

その後駆け付けた信長は、なぜ自分に一番に知らせないのか激怒して摂津晴門を責め立てる。そして、将軍御座所として新たに二条城を作ることを決める。

短期間で二条城を築城するため、近隣諸国から必要な資材や人を集めることにしたが、寺社からは石仏まで徴収した。何に使うのかと聞くと、石垣にでも使えばいいという。仏罰など信じていない信長に、光秀は複雑な表情を向ける……

今日の公方様

「(今日に妻子を呼ぶという光秀に)それはよい。住むところは摂津晴門に命じてよき所を与えるゆえ、案ずることはないぞ」

今日の光秀&駒

「案ずるな、わしは負けん」
(いや、あんた指揮を執ったわけではなく、最前線で無双していたわけでもなく、将軍様のそばで話し相手しとっただけやん……)

雑感

あらすじが長くなった。

会社などでも、組織を立て直そうという時は、現在の担当者に態度を改めてもらうより、人を入れ替える方が簡単だが、職務の専門家・経験者でないとわからないことは多々あり、単純に入れ替えると業務が止まってしまう、というのはよくあることだ。摂津を追放するのは簡単だが、代わりが務まる者がいないのだろう。

今回特筆すべきは、石仏の使い方をめぐって信長と光秀の明確な意識の差があったこと、あと、これもあらすじでは述べていないが、駒が義昭と偶然再会し、義昭が駒を覚えており、落ち着いたら城に遊びに来るようにと言ったこと。既に信長の妻と親しく、秀吉・家康から好かれ、前関白とも顔見知りという駒だが、その上将軍様ともお親しいんですかあ?


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*1:なおドラマでは描かれなかったが、攻撃した側の先鋒を務めたのは斎藤龍興であった。また、幕府軍の救援として浅井長政も駆け付けたようである。