映画「SP(野望編)」はちょっとひどいね

ようやく上映最終日(映画館によってはもう一週間上映しているところもあるようだが)に観に行かれた。

題名SP THE MOTION PICTURE 野望編
監督波多野貴文
出演■テレビ編から/岡田准一井上薫)、堤真一(尾形総一郎)、真木よう子(笹本絵里)、松尾諭山本隆文)、神尾佑(石田光男)、平田敦子(原川幸子、警護課庶務係)、江上真悟(中尾義春、課長)、野間口徹(田中一郎、公安の人で井上の同期)、飯田基祐(西島勇司、警備部理事官、尾形と大学で同期)、平田満(山西一弥)、山本圭(麻田雄三、総理大臣)、他

■映画で初登場/香川照之(伊達國雄、与党幹事長)、他
公式サイト野望篇|映画「SP」公式サイト
制作日本(2010年10月30日公開)
劇場109シネマズ川崎

雑感

踊る大捜査線」も「のだめカンタービレ」も「ガリレオ」も、テレビドラマで火がついて映画化になったもので、こうしたパターンは枚挙にいとまがない。これらの映画作品は、ほとんどがテレビドラマでの設定や筋書きを前提としているため、いきなり映画を見てもわかりにくい。特にのだめ映画は前編・後編に分かれていて、前編はいいところで終わってしまい、後篇が待ち遠しかった(「容疑者Xの献身」はテレビシリーズ「ガリレオ」とは比較的独立した作りになっていた)。

しかし「踊る大捜査線」も「のだめカンタービレ」も、テレビ編はテレビ編できちんと完結している。ここが重要だ。最終回を迎えたのに謎が深まるばかりですっきりしないのはなんなんだ。そして約3年待たせた挙句に映画を見ろというのは乱暴過ぎはしないか。結局僕も、それが知りたくて観に行ったようなもの。

アクションシーンや格闘シーンはテレビ編から数段パワーアップしており、息も継がせぬ展開になっている。その点では、確かに役者は頑張ったし、見ていて飽きなかった。しかし、期待した「謎」は全く解けず。結局、3月公開のシリーズ最終エピソードとなる「革命編」を見ろ、ということらしい。そんなひどい話があるか。

「アンフェア」も、「すべての謎は劇場で」という触れ込みだったが、あれもテレビドラマ編は一度は完結している。それを、TVスペシャルで、あれは実は裏があったと一度引っくり返し、それをもう一度劇場版で引っくり返したのだ(もっとも、引っくり返し方はうまくなかった。あれはテレビ編で終わっていて、劇場版はいらない)。

ロッキー、ダイハード、……回を重ねても成功している映画作品はいろいろあるが、次回に気を持たせるようなセコイやり方はしていない。いったい誰のアイデアかわからないが、これは詐欺と紙一重の手法だと関係者には認識してもらいたい。そんなことをしなくたって、あれだけのアクションができていればちゃんと評価されたはずだ。