窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(052)

第11週「ワテより十も下や」(火)

放送日

  • 2023年12月12日

登場人物

  • 撰明芽莉(チセ、岡山へ帰省する少女)〔オープニングロールにはクレジットなし〕
  • 岸本華和(チセの母)〔オープニングロールにはクレジットなし〕

概要

スズ子は、お金を取ったのではと小夜が疑ったおわびに、学生さんを食事に誘った。その学生さんは村山愛助という名前で、スズ子の大ファンなのだと話す。翌朝、スズ子たちが旅館を出ようとすると、愛助がすでに宿代の半分を支払ってくれているという。そして、次の巡業先へ向かおうとスズ子たちが汽車に乗り込むと、愛助も同じ車両に偶然乗り合わせているのだった。(NHKオンデマンドの解説より)

学生は、東京の学校へ通っているが家が大阪なので帰るところだと語る。それでなんで名古屋に? と訊かれると、スズ子がここで公演を行なっていると知り、途中下車したと言う。

汽車の中で再会した途端、小夜は村山を再び泥棒呼ばわりする。あの後、鞄の中も服の中も全部調べたがお金はない。会場まで戻り、行き帰りの道中に落ちていないか目を皿にして探したがない。盗まれたとしか考えられないと。スズ子がいくら止めても小夜は止まらない。その上五木までが怪しいと言い出す。

その後、車内で村山の知人(正確には村山の両親の知人だろう)が話しかけたことで、彼が村山興行の御曹司であることが判明。五木は掌を返したように彼にペコペコし出す。依然として悪態をつく小夜だったが、足袋の中に入れていたことが判明。一転、土下座して村山に謝罪。そして「育ちが悪いから……」と言い訳を始めると、スズ子からは「そんなの関係ない」とたしなめられる。

「騒がせたお詫びに」と、スズ子は岡山へ帰省するという少女チセのリクエストに応じて「ふるさと」を歌うのだった。

感想

お金を盗まれたと疑うのはいいが、犯人が村山というのはなんの根拠もない。スズ子の近くにいたから、怪しく感じられたから……そんなことで泥棒と決めつけ、衆人観衆の中で泥棒呼ばわりするなど、してはならないこと。冤罪が明らかになり、謝罪すれば済むという問題ではない。彼女は最初に連れて来た時(一日でクビになった時)はもちろん、改めて採用されたあとも、いいところがない。さっさと辞めてもらうのが吉のように見えるが、さて……

小夜が村山を執拗に責めるのは「同担拒否」の感情からではないか、という指摘があった。鋭い分析だ。

食事・宿泊費の半分を負担するのはもちろんだが、大阪へ帰省途中、名古屋で推しの公演があると知って即座に下車して公演会場へ向かうなど、よほど裕福でないとできないだろう。



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