窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

結構面白かったぞ「カイジ2」

15日観に行く。映画としてどうかと言われると微妙だし、漫画より面白いとも言わないが、それなりに面白かった。少なくとも前作よりは良かった。

題名カイジ2 人生奪回ゲーム
監督佐藤東弥
原作福本伸行
出演藤原竜也(伊藤カイジ)、伊勢谷友介(一条聖也)、吉高由里子(石田裕美)、香川照之利根川幸雄)、生瀬勝久(坂崎孝太郎)、松尾スズキ(大槻太郎、班長)、光石研(石田光司)、嶋田久作(黒崎義裕)、山本浩司(博打に負けた男)、森下能幸(?)、他
公式サイト11.5 公開 映画『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』公式サイト
制作日本(2011年11月5日封切)
劇場新百合ヶ丘:ワーナー・マイカル・シネマズ
前作では限定ジャンケンとEカードがメインだったが、どちらも原作における大事な設定が簡略化されて抜け落ちていたため、甚だ興を削ぐことになった。また、遠藤役に天海祐希をもってきたのも、女性を出したかったのだろうが、そしてある意味では成功していたが、あくどさ、えげつなさが醸し出されておらず、深みに欠けた。 今回はパチンコ「沼」に焦点を絞り、また映画オリジナルの「美女と野獣」が登場。 「沼」はそれなりにていねいに描かれており、楽しめた。「美女と野獣」では、カイジが正解に達した理由が当初はわからず、謎が解けてみると、なるほど、と思わされた。ただしチャレンジする時点でそこまで期待できたはずはないから、不自然さは残るが。 やはり、香川照之がいい。親切に見せかけて裏がある、あざとい人間を見事に演じ、存在感を出していた。前作の天海祐希と似た役回りだが、申し訳ないが天地の差があった。これで本作がぐっと引きしまった。 逆に吉高由里子がちょっと……である。前作ではチョイ役での登場で、その時は第二作で彼女が主役になるとは(そもそも第二作があるとは)想定していなかったからこのキャスティングも致し方ないが、もうチョイ存在感のある役者にできなかったのかと思う。無理に前作と同一役者でなくても良かったのではないか。 伊勢谷友介が惜しい。強気に出ている時は実に良かったが、負けがわかった時のドタバタぶりはまるでコントのようだった。ひとかどの人物なのであれば、負けっぷりもカッコよく振る舞ってほしかった。
映画 カイジ2 人生奪回ゲーム オリジナル・サウンドトラック

映画 カイジ2 人生奪回ゲーム オリジナル・サウンドトラック

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(2011/11/21 記)