窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

第2シーズン第6章「密室る(とじる)」

仕事が抜けられなくて、初めてリアルタイムで見られなかった。毎週月曜日に必ず21時までに帰宅する、それを3ヶ月続けるというのは想像以上に大変だった。

出演(ゲスト)

粗筋

岸谷が長野の山歩きのイベントに参加した時、参加者の篠田真希が橋から飛び降りて死亡。長野県警は自殺で処理をしたが、岸谷は野木が殺したのではないかと疑う。ペンションで、一番先に風呂に入ったのは野木で、出てきた時も「湯船で寝そうになった」と話していたのだが、二番目に岸谷が湯船につかると体表に気泡がたくさんついた。泡がつくのは一番風呂に入った時だけのはず。野木は嘘をついている……

感想

岸谷のあの性格と話し方にもすっかり慣れた。どちらかというと湯川先生の大げさな言い方の方が気になるが、ともあれ、普通に面白い。

特に今回は、岸谷が野木を疑った理由は科学的根拠があり、そのことを湯川にも認められて「やったー」と素直に喜ぶところなど、かわいいところを見せる。

また、「風呂に入らず篠田を殺したのでは?」という岸谷の仮設に対して、「実際にやってみよう。仮説は実証して初めて真実になる」と言い、風呂に入っていたとされる20分では橋まで行って帰ってくることはできないことを示すなど、ちゃんと意味のある実験を行なったこと、トリックが一応「科学的」であったことは、これまでの中ではよくできていた方だ。

ただし今回のトリックでは、検視して死亡推定時刻を割り出せば簡単にアリバイが崩せたはずなのに、なぜそうならなかったのかは不思議。アイザックは「不審な点はないよ」といとも簡単に述べていたけど、自殺したとされる時刻と死亡推定時刻に差があったら十分不審ではないか。

また、犯人がなんでわざわざ大勢の人がいる前で殺したのかも不思議。結果的に篠田が部屋を抜け出して事件現場に行ったのも、犯人が部屋の外側で細工をしたのも、誰にも見られずに済んだが、誰かに見られたらすべては水の泡である。人目をミスリードすることで自分が安全圏に逃げる、というのはお話の世界でしかないと思う。まあ、お話の世界なのだが。

それにしても湯川先生、岸谷に向かって「美人ではない」というのはいくらなんでも失礼だろう。女性にそんなことを言ったら怒る(相手を傷つけることになる)ことぐらいわからないはずがない。驕っているのか、年の離れた岸谷を遊んでいるつもりなのかわからないが、あまり愉快な態度ではない。

福山は柴崎コウとは13歳差、吉高由里子とは19歳差である。第一シーズンではまだ内海薫に対して仲間意識があったが、岸谷に対しては完全に見下しているように見える。湯川流に可愛がっているつもりなのかも知れないが。

ちなみに野木祐子は日本科学技術大学出身だそうだ。上田次郎TRICKの)教授のいる、あの大学だよね?

配役