第2シーズン第8章「演技る(えんじる)」

今回も15分枠拡大。ちょっと悪ノリし過ぎな気がする。

出演(ゲスト)

  • 蒼井優(神原敦子、女優)
  • 佐藤仁美(安部由美子、衣裳係)
  • 丸山智己(駒田良介、演出家)

粗筋

駒田良介が自宅のマンションで刺殺された。マンションは鍵がかかっていた。岸谷は合鍵を持っていた神原敦子が犯人ではないかと考えるが、死亡推定時刻には神原は安部由美子と一緒におり、アリバイがあった。困った岸谷は湯川の研究室を訪れる。

感想

湯川先生が岸谷に直接言っていたが、岸谷はなんでもかんでも湯川に頼り過ぎる。そもそも、明らかに他殺と思われる死体が発見されたら帳場が立ち、本庁の捜査一課の人間が何人も投入されて大がかりな捜査が行われるはず。捜査会議では何の話をしているのか? 所轄の岸谷は本庁の人には相談できなくて(本庁の人の鼻を明かしたくて)湯川を頼りに独自捜査を行なっているということか? そういう状況説明は一切ないのだけど。困った時に湯川の研究室にくれば済むなら刑事はいらない。少なくとも岸谷はいらない。

密室殺人や、怪しいと思われた人物のアリバイなどから、岸谷が「あり得ない」を連発するから、業を煮やした湯川が、あり得ないなんてことないでしょ、こういう可能性があるよといって示したのが今回の「謎解き」だ。こうすればできる、というひとつの方法を示しただけであり、本当にその方法で殺害が実行されたのか、何も証拠はない。湯川自身、トリックの解明には興味があるが、事件の解決には何も興味がないと言明している。

それなのに、警察(岸谷)が神原を犯人扱いするのは解せないし、これだけのトリックを仕掛けたにも関わらず、(何も証拠がないのに)あっさり自白してしまうのも謎である。

また、トリックの説明がくどい。岸谷があまりにも頭が悪くて、ここまで言わないとわからないのか? とイラついたのだが、脚本的にはこれは視聴者向けの説明ということなんだろう。普通の人はここまでくどくど言わないとわからないのだろうか? そうは思えないのだが。

前回は15分拡大した分、不要な前振りがついていただけに終わったが、今回は一応枠を目一杯使ってひとつの話を作り、携帯電話によるアリバイトリックと写真によるアリバイトリック、ふたつの謎を解く必要があったから、その点はまあまあ悪くなかった。しかし、あのくだくだしい話をテンポよく進めれば通常の時間枠でも十分表現できたのではないか。

配役

  • 蒼井優、きれいな人だし、演技もうまいと思う。思うのだが、「華」を感じないのだ……。