窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

第2シーズン第11章「聖女の救済」(後篇)

いよいよ最終回。30分枠拡大にて放送。

出演(ゲスト)

感想

前回、このように書いた。

このまま綾音が犯人だったとするなら、話はそれで終わりで、来週やることがなくなってしまう。それにタイトルにも結び付かない。まだまだ二転三転するはず……だが。

そのまま綾音が犯人で、特になんのどんでん返しもなかった。

綾音の流産の原因になった自転車事故は、故意か偶然か。偶然ということはなかろう。では犯人は誰か。

事件には何の関わりもなかった。まあ、これによって流産したことが、事件の発端になったという意味では関わりはあったわけだが。

津久井潤子は既に生きていないため除外されるが、これで終わりの使い捨てキャラなのか。それともいろいろな絡みがあるのか。当初は、ただこれだけのキャラかと思ったけど、後者かも知れない気がしてきた。

ただの使い捨てキャラでした。

若山晴美は綾音夫妻の人となりを説明するために登場したが、それだけの役なのだろうか。いや、もう少しいろいろあるはずだ。義之の愛人とか。それが事件にどう絡むのかはわからないが。

ただの説明要員だった。

エムシステムズの社員が2人登場したが、これはさすがに通りすがりのキャラだろう。

これはその通り。

綾音は中学時代、湯川のことが好きだった。このことは事件に関係あるのか、どうか。

延々と思わせぶりなセリフが続いたが、ストーリー本筋には何も関係なし。二人でわざわざ(一緒に通った)中学校まで見に行った理由も不明。無職の綾音はともかく、湯川がそんな暇人だとは思えないが。

岸谷は例によって、何もしない。

湯川先生の「理論」を「実証」すべく、裏付け捜査に頑張りました。

ともかく、薄っぺらな内容で、とても前後篇(プラス30分の枠拡大)でやるようなシロモノではなかった。それに、水をやった花が枯れたことから、前篇で既にトリックの見当がついた視聴者もいたようだが、当初、鑑識の調査で水道水、浄水器ともに異常なし、と報告されていたのではなかったか。異常なしといっても、水が流れれば痕跡は消えるのでは? とちょっと不思議に思ったけど、こういうミスリードは後味が悪い。

事件が解決したあと、さらに新しい事件が起き、岸谷が湯川に相談に行く時、「湯川先生の取説をマスターしました」と言って、湯川の興味を惹きそうな説明をしその気にさせるシーンは面白かった。また、当初から栗林のことを万年助手とバカにし続けていた岸谷だが、なんだかんだいって最後は意気投合しており、湯川が「岸谷君が僕の研究室にいりびたっているのは、栗林さんに会うためだったのか……」と納得するシーンは面白かった。また、最後に示唆された事件は映画に続いているらしい。

第一シーズンの最終回もひどい出来だったから、それに比べりゃラストシーンが良かった分、まだマシかとも思うけど、全体を通してみればあまり評価できないドラマだった。病み付きにはなるのだが。「さっぱり、わからない」とか、口癖になるし。