題名 | MONSTERZ モンスターズ |
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原案 | 韓国映画「超能力者」(2010)のリメイク |
監督 | 中田秀夫 |
出演 | 藤原竜也(男)、木村多江(男の母)、三浦誠己(男の父)、山田孝之(田中終一)、田口トモロヲ(雲井繁、田中の勤務先の社長)、石原さとみ(雲井叶絵、繁の娘)、落合モトキ(ジュン、田中の昔の同僚でゲイ)、太賀(晃、田中の昔の同僚)、松重豊(刑事、田中の能力を知る人物)、藤井美菜(押切奈々、警視庁特別捜査官)、森下能幸(?)、他 |
公式サイト | 映画『MONSTERZ モンスターズ』公式サイト |
制作 | 日本(2014年5月30日公開) |
時間 | 112分 |
劇場 | 丸の内ピカデリー(シアター3/540席) |
内容
「男」は視界に入った人間すべてを意のままに操ることができた。時々多くの人を好きなように動かしてその力を確認していたが、ある時その力が通用しない相手・田中終一に出会った。田中の存在を不愉快に思った「男」は田中を殺害しようとするが……
雑感
予想していたよりずっと面白かった。場面展開が、なかなか「えっ!?」というシーンが多く、サスペンスフルだったこと。「男」が「力」を使って人を殺す時に、葛藤があるのか、それなりにエネルギーが必要なのか、ぶるぶると汗をかきながら目に力をこめるその演技は凄味があった。藤原竜也の演技はとかく「暑苦しい」などと揶揄されることもあるが、本作では彼の特長がうまく昇華されていたように思う。
予告編では(たしか)「男」には世界を手に入れる力がある……などと言われていたが、本編を見ると男の力はかなり限定的である。視界に入った人間は操れるが、目をそらしたらその力は消える。本作後半では逮捕に来た警察官を片端から返り討ちにする場面があるが、これは、こんな力を持った人間がいるということが信じられず、周知徹底されていなかったために起きただけであり、そういう相手だと思えば対処方法はいくらでもある。催眠ガスでも浴びせて目が明けられないようにするか、眠らせてしまえばよい。
「男」もそれがわかっているから、時々力を試してみるだけで、あとはひっそりと隠れるように生きてきたのだろう。それが田中に出会って、執拗に田中を狙い、自分の力が明るみに出るのも厭わず騒ぎを起こす本当の理由が明らかになると、「なるほどね〜」とうならされる。それについては当初からちょっと違和感を持っていたのだが、それは意図されたものだったのだな。
普通、男性がこうした能力を手にしたら、なにはともあれ女性に対してその力を使うと思うが、本作ではそのような描写が全くなかったのも気持ちいい。
「男」は幼い時は足の先が赤黒く腫れていて歩くのに苦労する程度だったが、長じてのちは片足がなかった。そして指先が赤黒く腫れており、だんだん腐ったようになってきているようである。この現象が力と関係あるのかどうかは不明(公式サイトには説明があったが)。ただ、不死身の肉体を持つ田中との対比になっていることは感じた。恐らく「男」の寿命はそう長いものではないに違いない。
その他
- iPadにパスワードをかけないのは一般的なの?
リンク
- MONSTERZ モンスターズ(ブログデンティティー THE MOVIE、2014/06/01)