窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(020)

第4週「ササユリ」(金)

放送日

  • 2023年04月28日

登場人物

概要

逸馬と共に、ジョン万次郎のもとを訪れた万太郎。「人の一生は短い。後悔はせんように」という言葉が、胸に深く刺さる。決意を新たにし、心を奮い立たせる万太郎に、万次郎はある物を贈る。一方の綾は、大きな決断を下す。竹雄はそんな綾と万太郎を一生支えると誓うのだった。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

幕末、日米修好通商条約を結ぶ際、交渉の場には英語のわからない人が通詞につき、万次郎は間者を疑われ、遠ざけられた。そのため不平等条約を結ばされてしまった。自分にしかできないことがあり、自分はそれを成すべきと思っていたのに関われなかった無念さを万太郎は万次郎から聞く。

その後、「草に興味があるなら」とシーボルトの植物事典を見せてもらう。詳しいし、絵もきれいだが、ひとつしか描いていないからダメだと万太郎は言う。季節ごとの違いを描き分けなければ植物のことはわからない。やはり外国人には無理だ。日本人で、植物が好きで、観察眼があって、絵もうまくて、かつ、英語の読み書きができ、日本の植物を海外に紹介できる人物……それは自分だ、と万太郎は自覚する。

綾は高知のお守りを竹雄と楽しんだあと、楽しい思いをしたから、佐川に帰っておばあちゃんの言う通りにするという。おばあちゃんが引き取ってくれなかったら、自分は孤児で、満足に生きていくことはできなかっただろう。こうして幸せな生活が送れるのはすべておばあちゃんのおかげ。だから。

もとより綾は祖母の言いつけに逆らう気はなかったが、気持ちを整理し、覚悟を決めるのに時間がほしかったということだろう。だとしたらなおさら、タキはいきなりすべてを決めつけたりせず、時間をかけて説明していたら、こんな騒ぎにはならずに済んだろうに。



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