窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(015)

第3週「ジョウロウホトトギス」(金)

放送日

  • 2023年04月21日

概要

東京で憧れの植物学者たちと出会い、植物の研究にますます心を惹かれる万太郎。そんな万太郎に、竹雄は不安な心のうちをぶつけ、二人は口論になってしまう。東京滞在の最後の夜、万太郎は博覧会会場で出会った和菓子屋の娘・寿恵子のことが忘れられず、もう一度会いたいと願うが……。(NHKオンデマンドの解説より)

東京での最後の夜は牛鍋を食べに行くことに。店内で近くに座っていた客が、博覧会で酒の飲み比べをしたが、土佐の酒が一番うまかった……という声が聞こえ、万太郎と竹雄は大喜び。万太郎はその席に酒をおごってしまう。峰乃月ではないが。

最後に博覧会の屋台を覗くと、寿恵子がいた! 万太郎は再会を喜び、寿恵子も万太郎を覚えていて「かえるさま」と呼び、お土産をくれる。が、名前も聞かずに別れる。「東京には、もう来ることもないじゃろう」と呟いて。

今日の竹雄(と万太郎)その1

「ええですか、わしは若にお仕えしゆうがじゃありません。峰屋のご当主にお仕えしゆうがじゃき」

今日の竹雄(と万太郎)その2

「高い本も高い顕微鏡を買うがも、ええです。昔から大店の旦那衆はそりゃあ羽振りよう遊んだものだと、大奥様からも父ちゃんからも聞いちょります。けんどそれは、若が峰屋の当主を務めるきこそ」
「わしが見つけたあの花は、先生も見たことがないとおっしゃった。世界中誰も知らん花かも知れん。わしだけが知っちゅう」
「ほんで? 若が峰屋を放り出したら、わしらはどうしたらええがですか。若はわしらを捨てるがですか」

感想

本来なら番頭(の子)が当主にくってかかるなどあってはならないが、だから竹雄もこれまでずっと我慢に我慢を重ねてきたが、ついに爆発。本音をぶつけたのはよかった。多分、土佐にいたらできなかった。もっとも土佐にいたら、ここまで万太郎が羽目を外すこともなかっただろうが。

東京の珍しいものをあれもこれもほしがり、「また東京へ来ればいい」と言っていた万太郎だが、竹雄との口論を経て、最後は「東京には二度と来ることはない」と呟いたのだから、竹雄の気持ちは通じたのだ。道があることを知ってしまった直後の万太郎にとって、それはさぞ辛いことだっただろう。

寿恵子と再会した時も、名前と住所くらい聞けばよかったのに、と思ったが、もう会うことはないと、万太郎なりに諦めたのだ。

予告編がなかった。ない方がいい。



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