窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(010)

第2週「キンセイラン」(金)

放送日

  • 2023年04月14日

登場人物

  • 志尊淳(竹雄)

概要

学問所が廃止され、新政府による小学校が開校した。初めて女子の入学も認められ、万太郎は綾とともに小学校へ通うこととなった。しかし学問所で高度な学問にふれてきた万太郎にとっては、授業内容が簡単すぎてつまらない。授業を聞かずに教室の壁にかかっていた植物図や校庭の草花に夢中になっていると、ついに先生にこっぴどく叱られてしまう。そこで、万太郎は思いもよらない決断をする。(NHKオンデマンドの解説より)

池田蘭光に連れられた合宿(?)で広瀬佑一郎は万太郎に、自分は10歳の時に父が死に家督を継いだ。しかし禄はもらえず、家財道具を売り払って生活してきた。家族の生活が自分の肩にかかっている、自分が学問で身を立てないと……と胸の内を語る。そして万太郎に、いつも一人で本を読んでいるが、商家の当主なら、もちっと他人と交わった方がいいのではとアドバイス。万太郎は相変わらず、店は番頭がいて酒は杜氏らが作る、当主は何もしなくていいのだと呑気なことを言う。

学問所が小学校になり、女子も学問ができるのは望ましいが、今さら「いろは」から教わっても万太郎には退屈で仕方がない。が、教師の目には、じっとしていられない落ち着きのない子で、教師の説明がわからないから花の本を眺めて遊んでいるのだろうと判断する。ついに、わからないことがあるなら遊んでいないで質問しなさい、と説教すると、万太郎は言う。

Studying here is boring. I want to learn something more interesting. Why can't I read the book I like?
I'm serious about wanting study we are not learning enough in school. I want to learn more. So what should I do?

英語がわからない教師は恥をかかされたと怒り、出て行け、と叫ぶ。じゃあ辞めますと言って万太郎は小学校を辞める。

感想

蘭光先生のフィールドワークは大きな影響を与えたようだ。蘭光先生がなぜ万太郎と佑一郎の二人だけを連れてきたのかはわからないが、佑一郎との友情も大きく進展したようだ。佑一郎が家督を継いでいたことを万太郎は知らなかったが、「名教館の人間でそれを知らんのはお前だけだ」と佑一郎は笑う。名教館では雑談などを一切しなかったようだ。

女子や、貧しい家の子はこれまで学校などには行かれなかったから、国が小学校を作り、そういう人も最低限の読み書きを身につけられるようになったのはとてもいいことだ。おかげで綾も学びの場が得られた。しかし、名教館で何年も学問を修めて来て、漢文も英文も読めるような子まで、一斉に「いろは」を教えるのはいくらなんでもないだろう。元名教館の子は上級クラスにするとか、やりようはあったはずだ。

寛太だって英語の勉強をしていたはずで、和文も漢文もすらすら読めるはずだが、一応大人しく授業を受けていた。これは「退屈でもそうした方がいい」と忖度したためか。

そして万太郎は神木隆之介に、竹雄は志尊淳に変身して終わった。もともとタキは、学問所をやめさせて商売の修行を、と考えていたが、小学校を辞めても商売に身を入れてはいないようだ。



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