窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(122)

第25週「ムラサキカタバミ」(火)

放送日

  • 2023年9月19日

概要

万太郎は徳永に辞表を提出。植物学教室を去る日、佑一郎が大学へやってくる。翌年度から教授となるのだ。それぞれ別の道を行く万太郎と佑一郎だが、目指す場所は同じなのだと確認しあう。そして時代が明治から大正へと変わる頃、千歳と虎鉄が結婚。万太郎、寿恵子は二人の幸せを心から祝福する。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

今日も細部までよく作り込まれたいい話だった。

万太郎は熊野でのことを徳永教授に報告。徳永は万太郎の行動を叱責し、言うことを聞かなければ辞めてもらうしかないと言いそうになるが、万太郎は辞表を提出。驚き、引き留めようとする徳永だが、万太郎の決意は固かった。この数分のやりとりで、徳永が万太郎を辞めさせたくないと思っていること、そのために万太郎の活躍の場を与えようとしていることなどがわかり、胸に迫ってくる者があった。大窪も野宮も、結局は辞めたけれど、同じようなやりとりがあったのではと想像される。

この万太郎の合祀反対運動は功を奏し、伐採の一部は中断されることになった。声を上げることは意味があるのだ。神宮外苑だって……

佑一郎と再開。佑一郎がすっかり大人になっている。北海道では起死回生の手を打って土木工事を成功させた佑一郎だが、「現場のみんなが頑張ってくれたからだ」とあくまで謙虚。東京へ来て、さっそく大学での派閥争いに巻き込まれ、うんざりだと洩らし、万太郎と笑い合う。佑一郎は節目節目で万太郎と視聴者の前に姿を現わし、頑張っている姿を見せることで万太郎のモチベーションを上げているのだ。それも今回が最後だろう。

千歳と虎徹の結婚式。虎徹はきれいに着飾った千歳を見て、わしなんかじゃなくて、もっと若い男の方が……と言うが、千歳は、私が虎徹にいと結婚したいの! と迫る。濱田龍臣は23歳(遠藤さくらは21歳)なので年齢のことを言われると戸惑うが、数えた人によると、明治45年、千歳は27歳で虎徹は41歳なのだそうだ。なるほど、もっと若い人の方がという虎徹の言い分も、わからなくはない。そもそも、なぜ千歳が27になるまでほっといた!?

寿恵子も万太郎も園子に思いを馳せていたのは素晴らしい作劇だった。が、この場にはりんさんも呼んでほしかった。千歳の第二の母(もしくは祖母)ではないか。それともこれはただの内輪の撮影会で、このあと(まつや文太や綾・竹雄や大畑夫妻も出席する)披露宴をやるのだろうか。


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