第25週「ムラサキカタバミ」(木)
放送日
- 2023年9月21日
概要
万太郎、寿恵子、千歳、千鶴は、ようやく渋谷までたどり着く。渋谷一帯は被害が少なく、寿恵子の店も無事だった。地震から数日後、虎鉄、百喜、大喜、家族みんなの無事が確認でき安堵するが、長屋は、40年かけて集めてきた標本や原稿が無残な姿となっていた。肩を落とす万太郎がふと地面に目をやるとムラサキカタバミが咲いていて……。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の万太郎
「なにがあったち、必ず季節はめぐる。生きて根を張っちゅう限り、花はまた咲く」
感想
とりあえず、誰も死なず、ケガもしなかったのはよかった。渋谷も無事でよかった。浅草では12階建ての建物が壊れたと言っていた。凌雲閣のことだ(「いだてん」のしまちゃんが行方不明になった……)。
大喜の話では、先鋭化した人たちが慶応大学の武器庫を襲い、武器を持って自警団を組織し、勝手に関所を作ったりしている。彼らはまともではない……とのこと。それを聞いてもなお、万太郎は少しでも標本をと根津に戻る。途中、誰何されるも「ねづのじっとくながやへ」と言っただけですんなり通してもらえた。
番組では多くは語られなかったが、自警団と称する人たちが何をしたかったのかというと、朝鮮人をあぶり出したかったのだろう。一説には「十五円五十銭」と言わせ、選別を行なったとも言われる。もしかして「十徳長屋」という名称は、今日のこの演出を想定して(遡って)名付けたのか。
長々とは触れないが、なかったことにもしない、絶妙な触れ方だと思った。