窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(017)

第4週「ササユリ」(火)

放送日

  • 2023年04月25日

概要

竹雄は東京滞在中に、万太郎を追い詰めてしまったことを悔いていた。竹雄から話を聞いたタキは、万太郎の植物への情熱を改めて思い知り、ある決心を固める。その決心とは、万太郎と綾を夫婦にすることだった。タキから話を聞いた二人は、受け入れられるはずもなく……綾は家を飛び出してしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

綾は「私にだって好いた人がいます」、万太郎は「家の犠牲になるのはわし一人で十分じゃ」と答え、タキを驚愕させる……。

万太郎は竹雄に、「姉ちゃんに好きだと言え」とけしかけるが、竹雄は「身分が違います」と固辞する……。

感想

やはり綾と万太郎は兄弟ではなかったか。

第二回のタキとヒサのやり取りを聞いた時、綾はヒサの子ではないのか? と疑念が生じ、第五回でヒサが亡くなる前、万太郎のことばかり気にしていたのは、後継ぎだからというより、実子だからということではないかと思ったのだが、書いていなかった!

綾はタキの娘の子で、万太郎とはいとこ。コロリ(コレラ)で万太郎の父と同様、綾の両親も死んだため、当家で引き取ったのだそうだ。隠しておくことはなかったと思うが、万太郎は早世するかも知れず、綾に婿を取らせて後継ぎにさせる時に、先代の子ではないことが問題にならないように、という配慮だろうか? しかし少なくとも分家の人は知っているはずだから、あまり意味はないように思うが……

綾は、普通なら嫁に出さなければならず、そうなれば峰屋を出て行くことになる。が、家業に関わっていたいという本人の気持ちを汲み、かつ、植物学を続けたいと本心では思っている万太郎の気持ちを汲むには、綾と万太郎が夫婦になるのが唯一最善の策ではあろう。当時としては、タキは柔軟で思いやりのある人間だった。まさか当の二人から、ここまで反発を受けるとは思っていなかったに違いない。タキもショックだっただろう。敢えて言うならば、一方的に命じるのではなく、もう少し根回しをしておくべきだった。

ただ、当時の女子に「好きな人と一緒になる」という発想はないはずなので、綾の反発もちょっと変。



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