窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(044)

第9週「ヒルムシロ」(木)

放送日

  • 2023年06月01日

登場人物

概要

演奏会でドレス姿の寿恵子と遭遇し、びっくり、うっとりの万太郎。二人で演奏会を抜け出し別室で話していると、そこへ高藤がやってくる。間一髪、物陰に隠れることができた万太郎だが、高藤に抱きかかえられる寿恵子の姿を見てしまい、今まで感じたことのない思いがこみ上げる。そんな中、思わぬ流れで田邊から植物学雑誌創刊の許可を得ることに成功。しかし、万太郎の頭の中は……。(NHKオンデマンドの解説より)

  • 今度開校するお茶の水の高等女学校の校長を、と言われ、満更ではない田邊に、万太郎は雑誌の件を打ち明ける。そばにいた人に「お宅の生徒は熱心で羨ましい」と褒められた田邊は、今年になって植物学会を作ったがまだ何も動けていない、その学会誌としたらいいと逆提案する。田邊のお墨付きを得た上に、費用も学会が出すことに。
  • 学会の事務局長は大窪昭三郎。田邊先生から学会誌発刊の指示を受け、さらに仕事が増えたと嘆き、万太郎の入れ知恵と知って彼を怒鳴りつける。万太郎は、記事を書くのも、編集作業も、すべて自分らがやるから心配はいらない、学会がやるのはお金を出すだけだと。ただし巻頭言は事務局長の大窪さんに書いてほしいとおだてられると、「締め切りは?」と乗って来る。

感想

5月29日(第41回)の感想で

雑誌作りのためには教授の許可が必要(勝手にやったら怒られる)、と万太郎や波多野、藤丸は考えているようだが、許可というより全面的な協力・指導が必要なのではないのか? 記事に誤りがあれば信用が失墜する。逆に、田邊が監修をつとめるとあれば、箔がつくというもの。雑誌の売上にも影響する。

この頃はまだ日本には学会はなかったのだろうか。としたら、自分ならまず学会を作ることを考えるだろうな。そして学会誌を出すのだ。

と書いた。学会誌として出すよう進言した田邊は、さすがわかっていらっしゃる。万太郎は「お金の問題が解決した」ぐらいにしか考えていないが、学会誌として出すことで、まず学会所属の、植物学に関わっている人が皆読む。また、書かれていることは学会が認めたことになる。例えば今後、万太郎が新しい植物を発見した時、学会誌に書けば、その発見が公的なものになる。海外の人の目にもつきやすくなる。意義は根本的に異なるのだ。万太郎はいい師を得た。

とはいえ当の万太郎は寿恵子のことで頭が一杯。若いからね。


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