窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(084)

第17週「ムジナモ」(木)

放送日

  • 2023年7月27日

概要

万太郎は水生植物「ムジナモ」を、植物学教室へ持っていく。徳永、大窪たちが興味津々で見ていると、そこへ田邊がやってくる。すると田邊は、それが日本でまだ発見されたことのない食虫植物であることを万太郎に教え、論文と植物図を書いて世界に向けて報告をするよう命じる。万太郎は、田邊に認められたい一心で夢中になってムジナモの研究を始める。そんなある日、ムジナモが!?(NHKオンデマンドの解説より)

ムジナモが花を咲かせた。田邊教授によれば、花が咲くのは世界に例がないらしい……。

今日の教授と槙野

田邊「この植物が世界で初めて発見されたのはインド、ヨーロッパと、オーストラリアの一部でしか発見されていない。それがこの日本で発見されたとなれば、大いなる発見だ。発見が報告されれば、世界中が驚くだろう」
槙野「わ……私は、どうしたら」
田邊「ミスター・マキノ、論文を書け」
槙野「私が書いてもよろしいがでしょうか」
田邊「見つけた者が報告する、当然だろう。論文には植物画をつけろ。この植物画は見たことがない。日本の発見報告と植物画、これらが揃えば、世界中の植物学者が、必ず注目するはずだ。ミスター・マキノ、やれるな」

今日の教授と徳永

「留学に行かせていただきたく存じます。……懸命に学んできましたが、正直このままでは、私が我が国の植物学の水準に追いつけなくなる、ですから……」
「遅いくらいだ。さっさと行っておいで」
(中略)
「徳永君。留学から戻ってきたら、君も教授だな」

感想

教授が突然白田邊に変身。突然ではないか。この人、口は悪いが真摯なのだ。まず、槙野以下、徳永、大窪らが見るがまるで正体のつかめなかった藻のような植物(のちに槙野が和名ムジナモと命名)を、ズバリ見抜いた。本人はコーネル大学にいた時にたまたま見た、と言うが、植物学の学識はすごいものがあるのだ。そして以前、槙野に、今後は一人前の植物学者として扱おう、と宣言した。それを守っているに過ぎない。

今回は槙野に対して、必要な教示をし、モチベーションを引き上げ、若き研究者の背中を押した。発見したのは槙野かも知れないが、これは教授である田邊の手柄でもあるのだ。妙に槙野に対して敵愾心を持ったり嫉妬心を持ったりしているようだが、自分の教え子から優秀な研究者が出てきたら、教授の名声も上がるだろう。槙野にどんどん活躍してもらい、「彼は俺が育てた」と言えばいいのに。

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