窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(106)

第22週「オーギョーチ」(月)

放送日

  • 2023年8月28日

概要

徳永教授に正式な助手として迎えられた万太郎は7年ぶりに植物学教室に戻る。徳永からは教室内の標本を充実させることだけを命じられる。万太郎にとってはありがたい仕事だが、この時、徳永らが目指していたのは顕微鏡の奥の世界。万太郎の研究は古いと大窪にも言われてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

最先端だったはずの槙野は、いつの間にか浦島太郎状態になっていた。大学から7年離れており、誰かと共同研究をしていたわけではないから、当然とも言えるが、波多野とは頻繁に会っていたはず。彼が今何を研究しているか、とか、帰国した徳永教授は、とか、そういう話はしなかったのだろうか。多少したとしても、雑談の中で言うだけではあくまで雑談でしかなく、正式に研究室で聞く話は別ということだろうか。

徳永教授は人が変わっていた。田邊ほど自分本位ではなく、槙野の手柄を横取りしようとしたりはしないが、プラントハンターとして飼おうとしているのは同じ。「世界」を見て、圧倒され、その中からどうしたら日本の存在価値を示せるか、どういうやり方なら彼らに勝てるか考え抜いた結果、結局田邊と同じような振る舞いをすることになる。

もっとも槙野にしてみたら、これまでやって来たことを続けてよいと言われ、給料が出、採取旅行に行くなら出張費が出る。そして恐らく、大学の資料をある程度自由に利用できる。こんなにありがたいことはないとも言える。

いきなり何もかも理想通りにはいかない。まずは7年のブランクに追いつくことだ。お金の心配がなくなると、見える世界が変わってくると思う。心配していたのは寿恵子だけかも知れないが。


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