窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(069)

第15週「ワテらはもう自由や」(水)

放送日

  • 2024年1月10日

概要

劇場が再開することとなり、スズ子たちは久しぶりの公演を行なうことになる。曲順を話し合う楽団員たち、一曲目はもちろん戦争中には歌えなかった「ラッパと娘」。スズ子は本番に向けて、感覚を思い出そうとするが、少し不安も抱えていた。一方、同じ公演に出演する茨田りつ子は、慰問先での出来事を忘れられず心に傷を負っていた。本番当日。まずはりつ子が、ステージへと歩みを進める。(NHKオンデマンドの解説より)

今日のりつ子とスズ子

「慰問先でね、特攻隊の隊員さんに歌ったの。年端もいかないあの人たちに言われたわ。『晴れ晴れといけます』『思い残すことはありません』って。あの声が耳から離れないのよ。私の歌に背中を押されて、あの子たちは死んでいったかも知れない。悔しかったわ。だって歌は人を生かすために歌うもんでしょう。戦争なんて……くそくらえよ!」
「ほんなら、これからはワテらの歌で生かさな。今がどん底やったら、あとはようなるだけですもんね。歌えば歌うだけ、みんな元気になるはずや。いまくやれるかなんていったん置くわ。ワテは好きなように歌う! ほんでお客さん全員、片っ端から元気にしたる! へへ……茨田さん、なんか元気出てきましたわ」

感想

感覚が戻るか不安を抱えるスズ子は、小夜を楽屋から追い出し、一人で集中しようとするが、そこへ茨田りつ子がやってくる。彼女は一人になりたくなくて、抱えている思いをスズ子に聞いてほしかった。

スズ子は恐らく、りつ子の抱えているものを半分も理解したとは思えない。が、りつ子の言葉から感じるものがあり、元気が湧いて来た。その姿を見てりつ子もまた元気を取り戻した……という関係性がいい。戦時中に苦労したことを知っているからこそ、今となってはスズ子はりつ子が一目置く存在となったということか。

ステージはりつ子とスズ子が一曲ずつ歌う構成かと思ったが、りつ子の「別れのブルース」がノーカットで流れて終わり。スズ子は明日だ。



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