題名 | サブウエイ123 激突(原題:The Taking of Pelham 123) |
---|---|
監督 | トニー・スコット |
出演 | ジョン・トラボルタ(ライダー、犯人グループのリーダー)、デンゼル・ワシントン(ウォルタ・ガーバー、地下鉄職員)、ジョン・タートゥーロ(カモネッティ警部補)、ジェームズ・ガンドルフィーニ(ニューヨーク市長)、他 |
公式サイト | サブウェイ123 激突 - オフィシャルサイト |
制作 | USA(2009年9月4日公開) |
感想
地下鉄を舞台にしたパニックものって、昔「サブウエイ・パニック」なんてのがあったなー(見てないけど)、と思っていたら、これはそのリメイクだそうで。
予告編から予想していたのとちょっと違った。ライダー率いる犯人グループが地下鉄をジャックして乗客を人質に身代金を要求するのはわかるが、交渉する側のガーバーは、たまたま連絡を受けただけのいち職員。しかるべき立場の人と代ろうとするが犯人側が拒否。本人が嫌がるのはわかるが、上司も彼にやらせたがらないこと。ガーバーは交渉上手の周囲から信頼篤き人物ではなく、収賄容疑で左遷させられており、クビになるかも知れない人物であること。これは意外でもあり、興味深い点でもあった。どうせなら、もっとガーバーが無責任で情けない男で、周囲からも(観客からも)こんな奴に交渉役を任せておけないと思われ、本人も面倒がっている様子を描いた方が面白かったのではないか。映画でのガーバーがかなりタフな交渉人だった。
列車の運行状況を映していた大画面は、「交渉人 真下正義」を思い出させた。実際のコントロールセンターもああいう感じなら、似ていて当たり前だけど……。
以下、気になった点。
- 1分を争う状況であるにも関わらず、市長は追いかけてくるプレスの連中に対して、立ち止まって説明をしているし、刑事にしても市長にしても現場にやってくるといちいち握手をしている。1分遅れれば人が一人死ぬんだぞ? という緊迫感がイマイチ。
- 身代金の運び屋に指名されたガーバーが現地に向かう時も携帯で延々と妻と話をしている。ひよっとしたら今生の別れになるかも知れないのだから、気持ちはわかるけど、ライダーは切れると容赦なく人を殺すヤツだということはアンタが一番よく知っているんだろ。実はガーバーが向かうために1時間猶予をくれていて、ヘリで向うから時間に余裕はあったのだが、その時点ではそのことは(観客に)知らされていなかった。
- 地下鉄を囲んだ狙撃犯がネズミに脚をかじられた拍子に引きがねを引いてしまい、犯人グループの一人を射殺してしまう。しかし、訓練された狙撃兵が、あんな裾がピラピラのズボンをはくものだろうか?
- 身代金を届ける時、現金を乗せた自動車と護衛のバイクは一刻を争うからと速度制限無視、信号無視で突っ走るのだが、バイクは接触事故を起こし、自動車は横から飛び出した別の自動車に追突され、大破。道路を封鎖するくらいのことをなぜしない?
- ガーバー一人を人質とし逃亡する犯人グループから身を隠すことに成功したガーバーは、生還が保障されたことになる。人質も助かったのだし、さっさと戻ってあとは警察にまかせるべきだったのではないか。それなのになぜ自動車を盗んでまで犯人を追いかけたりしたのか。あれがために、一歩間違えば命がないところだったぞ。
基本的には面白かった。それだけに、細かい点が気になった。もっと面白くできたと思うけど。
日本語タイトル
これはなんて発音するのだろう。さぶうえいいちにいさん? さぶうえいひゃくにじゅうさん? さぶうえいワンツースリー?(なんとなくワンツースリーだと思い込んでいたため、映画でone twenty-threeと言われた時は一瞬何のことかわからなかった)
リンク
- サブウェイ123 激突(Grand Vase、2009/10/05)
僕が見た時も観客は少なかったですね。封切して一ヵ月以上も経つと、こんなもの?
- 『サブウェイ123』にみる過去の贖罪(ツカサネット新聞、2009/09/14)
これ、小品ですかねえ……
- 『サブウェイ123 激突』(トニー・スコット)(音塵日録、2009/10/04)
なるほど。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2009/05/22
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (24件) を見る