TOHOシネマズ六本木ではレイトショー価格がなく深夜でも1800円なのだった。
題名 | ジャッキー・コーガン(原題:Killing Them Softly) |
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原作 | ジョージ・V・ヒギンズ |
監督 | アンドリュー・ドミニク |
出演 | ブラッド・ピット(ジャッキー・コーガン)、リチャード・ジェンキンス(ドライバー、依頼人)、ジェームズ・ギャンドルフィーニ(ミッキー、殺しの代行を依頼)、レイ・リオッタ(マーキー・トラットマン、賭場の経営者)、スクート・マクネイリー(フランキー、強盗実行犯)、ベン・メンデルソーン(ラッセル、強盗実行の共犯)、ヴィンセント・カラトーラ(ジョニー・アマート、強盗実行を示唆)、他 |
公式サイト | 映画『ジャッキー・コーガン』オフィシャルサイト |
制作 | USA(2013年4月26日日本公開) |
劇場 | TOHOシネマズ 六本木ヒルズ |
雑感
一日前に観た映画(「L.A.ギャングストーリー」)の悪役の名前がミッキー・コーエン、本作の主人公の名前がジャッキー・コーガン。ジャッキーが殺人代行を依頼するのがミッキー。紛らわしい。
2013年、映画史に刻まれる新たな殺し屋の誕生……と予告編で紹介されたクライムドラマ。とりあえず、退屈せずに最後まで観た。ただし、非常に物足りなく感じたのも事実。
確かにジャッキーはいい腕なんだろう。しかしプロの殺し屋あるいは狙撃屋として、日本人はゴルゴ13という人物をよく知っている。ゴルゴの人物像こそあまりにも人間離れしていて、初めて読んだらリアリティをかけらも感じないかも知れないが、われわれは40年以上にもわたってこの漫画に接しているうちに、極めて強固に、強いリアリティをもってゴルゴ13の人間像が焼き付いてしまっているのだ。
だから、至近距離から撃っているのに一発で相手を仕留められずに4発も5発も撃つとか、報酬が一人1万〜1万5千(ドル)で、かつ値切られるとかいう姿を見ると、とても一流の殺し屋には思えない。日本でこの手のドラマが受け入れられるかどうかは、そこにかかっているのではないだろうか。
配役
- スクート・マクネイリーは「アルゴ」で人質役(当初はメンデスの作戦に強い抵抗を示していたが、最後は熱演で見事に兵士を騙すジョー・スタッフォード)を好演した人。髭と眼鏡がないせいか、見終わった後調べて知るまで全く気付かなかった。
- リチャード・ジェンキンスは「キャビン」でもゲイリー・シッターソン役(ブラッドリー・ウィットフォード演じるスティーブの同僚)で登場……印象にない。
- ジェームズ・ギャンドルフィーニは「クリムゾン・タイド」「サブウェイ123 激突」に出演している……が記憶にない。
日本語タイトル
キャッチコピーが「その男は優しく、殺す」なのだから、そのまま「優しく殺す」とかでもよかったと思うが。
過去記事
- 緊迫の105分「サブウエイ123」(2009/10/07)
- 手に汗握る「アルゴ」(2013/03/15)
- ようやくわかった「アルゴ」(2013/03/21)
- 飽きることなくあっという間の1時間半。「キャビン」(2013/03/25)
- 何回観ても面白い「アルゴ」(2013/04/28)