窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(079)

第16週「コオロギラン」(木)

放送日

概要

寿恵子に見送られ、万太郎と藤丸は、植物採集の旅へと出かける。その頃、ヤマザクラの画が載った『日本植物志図譜 第二集』が、野田や里中、そして、田邊の元に届く。田邊は、画工の野宮に万太郎のような植物画を描くよう命じる。途方に暮れる野宮は波多野に顕微鏡での観察法を教えてほしいと相談し……。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

万太郎の図譜が教授や野田や里中らの許へ届くようになっているようだが、これはどのような仕組みによるものか? 普通に考えたら、そして最も簡単なのが、万太郎が直接送りつけること。植物学に関係のある人をリストアップし、その人らに送るようにしておけば、読んでもらえるだろうし、評判にもなるだろう。

しかし、万太郎はこの本を販売したお金で、研究資金と生活費を稼がなければならない。一番買ってくれそうな人に、無闇に贈呈するわけにはいかないのだ。むしろ、東大にも博物館にも予算はあるだろうから、お得意様にすべきところである。そのあたりの交渉を、誰がどんな風にしたのかがとても気になるのだが、まあ、それを描いた作品ではないということなのだろうが、あっさりと、「この世界の者は皆槙野に注目している」などと言われると、そんなに簡単ではないと言いたくなる。

教授が野宮に、万太郎のレベルの絵を描けと命じるのはわかるけど、それができないなら仕事は頼まない、田舎に帰れ、というのは……。野宮が辞めたあと、他に頼む宛てはあるのか?

それと、野宮の顧客は田邊(東大植物学研究室)だけなのか? 植物学研究室の予算は、野宮の生活費を賄えるほど潤沢なのか? 野宮は植物学者になりたいわけではないのだから、自分の絵が価値を持つ、別の仕事を探した方がよいのではないか? 東京にいて、実績があれば、それほど難しくはないのではないか。少なくとも、教授の満足する絵を描くか、首になって田舎に帰るかの二択と思って悲愴な顔をするよりは、よほど可能性があると思うが……


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