窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「らんまん」(101)

第20週「ノジギク」(月)

放送日

  • 2023年8月21日

概要

大学を離れた田邊は聡子や子供たちと穏やかな日々を過ごしていた。万太郎は、日本植物志図譜を十一集まで作り上げたが、未だ版元は見つからず、槙野家の家計は苦しいまま。寿恵子はついに、大切にしていた八犬伝を中尾の質屋に入れにいく。その時、ふと目についた新聞記事に衝撃が走って……。(NHKオンデマンドの解説より)

その新聞記事は田邊教授が海で死んだことを伝えるものだった。

感想

田邊のモデルとなる矢田部教授が海で死んだことは知っていたが、本ドラマはモデルはいても創作なので、そこは変えて来ると思った……が、本当に亡くなられてしまった。

寿恵子が、夕食の支度をするのに、まず中尾さんのところへ行かないと……と考えるところが悲しい。質草を探しても(高価な洋書は何冊もあるが)家には何もない。ついに八犬伝を質に。本当にぎりぎりのところに来ているのだ。私見だが、生活費が追い付かなくて借金を始めたら、返せる当てはないと思う。

聡子のおなかが大きかった。とすると、前回聡子が「家族で海に行きたい」と言った時からはそれなりの時間が経っている。大学を非職になったゴタゴタで家族旅行が延期になったのか、家族で海に行くのが恒例になったのか。いずれにしても、田邊は家族と向き合い、聡子の切る着物を「似合っている」と褒めたりするような、穏やかな時間を過ごしていたようだ。収入が途絶えたらあの家も維持できないのではと思うが、引っ越した様子はなかったから、貯えがあったのか、翻訳とか塾の教師とかで働いていたのか、それなりになんとかなっていたのだろう。この点は槙野家とは対照的だ。

徳永教授は田邊色を払拭することに傾注しているという。徳永教授の本心はどこにあるのだろうか。


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