窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

NHK「あさイチ」プレミアムトーク 神木隆之介

放送日

  • 2023年9月22日

雑感

ドラマはまだ最終週が残っているので、放送当日は見ずにいた。気になって26日に見たのだが、22日は見ないでよかった。盛大にネタバレをしてくれた。自分は既に二日分見ていたからダメージは少なかったが、これでは月曜日のサプライズが台無しだ。

面白かった話がひとつ。万太郎は、仕事をしない、金遣いが荒い、家を空ける期間が長いと、普通に考えたらどうしようもなく厭な奴である。これを、極力周囲に厭だと感じさせないように、志尊淳とは言い方を話し合い、工夫し合った。そしてそれは浜辺にも伝え、考えてもらったと。なるほどね。「若」という言葉ひとつとっても、視聴者ががっかりしてしまう言い方、「まあ許す」と思ってもらえる言い方など、いろいろあるのだね。

寿恵子と出会った頃、万太郎が「ズギュン」と口にしながらうしろにのけぞる有名なシーンがある。これは脚本には「(スギュン)」のように書いてあったそうだが、神木はこれを言葉にして言いたいと主張し、あのシーンになったそうだ。で、なぜ口に出したいと思ったか……を長々と述べていたが、そんなことより自分は、ここで神木が竹雄を振り返りながら言ったことに強い不満を感じていた。

このシーンに限らず、神木は相手の言うことに戸惑ったり、照れたり、困ったりした時にすぐに視線を相手から外す癖がある。話している側からすると気分が悪いのではないか。たとえ何と答えるべきか迷ったとしても、視線は外さないでもらいたいもの。外した視線が虚空を彷徨うならまだわかるが、隣の(自分だけが親しい)人を見るのは、とても失礼だと思う。自分がこの時の寿恵子だったら、小さく傷つく。そういう人へは恋心は抱かない。それまで好きだったとしても、冷める。

まあ、本人はもちろん、周囲の人も、演出も、誰も何も言わなかったのだから、こうした感じ方は自分だけかも知れないけど。

終盤になって主演を務めた人をプレミアムトークに呼ぶというのは「あさイチ」の定番のようで、最終週を盛り上げようという狙いなのかも知れないけど、最終週の話ができないから歯切れが悪い。本人は隠しているつもりでもネタバレをやらかしてしまう。それなら、すべての放送が終わったあとで呼んでくれたらいいのに、と思う。


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