窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(032)

第7週「義理と恋とワテ」(火)

放送日

  • 2023年11月14日

登場人物

  • 利重剛(大林林太郎、日宝社長)
  • 高阪勝之(田中鷹雄、日宝部長)

概要

内緒の話があると松永から呼び出されたスズ子は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われる。突然の引き抜き話に戸惑うスズ子に、羽鳥善一は大反対する。梅丸には義理があるとスズ子は悩むのだが……。一方、秋山は、ダンサーの中山からプロポーズを受ける。しかし、どこか違和感を感じている秋山は、この話を受けていいのか悩んでいた。(NHKオンデマンドの解説より)

戸惑っている間にスズ子は日宝の社長・部長と会うことになってしまい、「給料は今の1.5倍出す」と言われ、契約書も提示される。そんな矢先に六郎から手紙が届く。徴兵検査で「甲種合格」したこと、ツヤの容態があまりよくなく、熱々先生から検査を受けるように言われていること、もし入院ということになればお金がかかることから、梅吉が富くじを買いまくったが全部外れたこと……

日宝からの引き抜きは突然の話で現実感がなかったが、「家にお金が必要かも知れない」ということから、高給を提示した日宝の契約が急に現実味を帯びて来た。

そこへ辛島部長が怒鳴り込んでくる。「君は自分が何をしているのかわかっているのか!」と。

感想

当時、日宝がどのような活動をしていたのか全くわからないが、スズ子は梅丸での現状に別に不満は持っていないし、日宝に憧れているわけでもない。だから移籍話など、本来は秒で断わってしかるべきだが、松永が「一緒に行こう」「僕には君が必要」と熱を込めて語るから心が動かされているわけだ。心が動かされているけど、スズ子自身は今のところ何もしていない(日宝の社長には会ったけど)。辛島の「何をしているのかわかっているのか」は、少々理不尽。文句を言うべきは日宝と松永だろう。

移籍話は結論が出るまでは極秘が絶対条件だが、真っ先に羽鳥に相談に行ったスズ子は、正直な人間なんだろうが何もわかっていないなあと思う。そんなことをしたら梅丸内に知れ渡るのは時間の問題。辛島が怒鳴り込んできたのもそれだろう。

秋山が付き合っているという中山は、昨日は秋山の反応を見るため「だけ」に「付き合ってくれ」と言ったかのようで、不愉快に感じたが、今日は結婚してくれという意味のことを言った。中山なりに真剣に考えているのはわかった。彼女も23歳のはずだから、年齢的にもおかしくはない。だが、何か今ひとつ男として信用できない気がするのだ。秋山も違和感を持ち、心から喜べずにいる。


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