窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(031)

第7週「義理と恋とワテ」(月)

放送日

  • 2023年11月13日

登場人物

概要

東京の梅丸楽劇団の旗揚げから一年、スズ子と秋山美月はすっかり劇団の人気者となっていた。そんな折、USKの林部長が東京にやって来る。スズ子と秋山、二人のうちどちらか一人に大阪に戻ってきてほしいとお願いされる。しかし、秋山はダンサーの中山史郎といい仲になっており、スズ子も羽鳥善一から新曲を書くからと、作詞家の藤村薫を紹介される。(NHKオンデマンドの解説より)

スズ子は茨木りつ子と初めて会うが、「あの下品な歌を歌う人」「お化粧も下品」とこき下ろされる……

感想

今日は、①USKから戻って来てくれるよう頼まれた、②茨木りつ子との出会い、③恋の行方、の三大噺。

USKでは、礼子・アオイに続くのがリリー・秋月と目されていて、スズ子や和希は目立たず、後輩にも抜かれていくと嘆いていた時代があったが、礼子とアオイが抜けた後は、娘役スターがリリー、男役スターが秋山、それとは別に歌唱枠でスズ子が当たり、人気となった……と理解している。そこへスズ子と秋山が引き抜かれる。スズ子は特別枠みたいなものだから、スズ子が抜けたら枠をなくせばいいが、秋山が抜けた穴は……和希が十分埋められる、という絵を描いているのかと思った。あるいは、新人に才能がある人が出て来たと。そういう計画とか展望なしに、この子はいいから東京に寄越せと言われて応じてしまったのか? それとも当時の目論見が誤算続きだったのか?

今、スズ子や秋山が大阪に戻るのは、本人にとっても楽劇団にとっても、何もいいことはないからあり得ない。しかし、同じグループのUSKが落ち目になっているとしたら、それをほっておくわけにもいかない。戻るのではなく凱旋公演というのはどうだろうか? それならばwin-winになるように思えるが……

りつ子がスズ子を「下品」呼ばわりしたことに対し、りつ子の目にはああした歌い方は下品に映ったのだろうとかなんとか解説する記事をいくつか目にしたが、そんなことではなく、要は宣戦布告だと思う。りつ子はスズ子をライバルだと思ったのだ。一方スズ子が「別れのブルース、好きです!」と素直に言ってしまうのは、りつ子が大先輩だと思っていて、自分が喰ってやるとは思っていない証拠。いずれはこの人も乗り越えてやると思っていたら、こんな言い方はしないはずだ。

屋台のおでん屋のおっちゃんが恋愛話を禁じるのは、奥さんに逃げられた過去があるからだと判明。秋山と中山は、これまで特にそういう描写はなかったはずだが、付き合っていたのか。付き合うということは、キッスとかエッチとかもしたのだろうか。スズ子は松永に一度おでこにキスされたことを以て「松永は私に好意を持っている」と思っているようだが、あれは単なる松永のお調子乗り(現在ならセクハラ)で、恋愛とは関係ない。現にそれから一年経つが、告白どころかデートもしていない。と思ったら、お茶に誘われた。何を言われるのか!


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