題名
- 「どうする家康」第17話「三方ヶ原合戦」
放送日
- 2023年5月7日
概要
信玄は徳川の拠点を次々に制圧。打つ手のない家康は、信長の本軍が加勢にくるまで浜松城に籠城すると決める。だが、浜松に攻め寄せてきた武田本軍は浜松城を素通りし、西へ向かおうとする。このまま武田軍を通せば、遠江の民から見限られ、信長の逆鱗に触れる。何より、瀬名ら家族のいる岡崎城が危ない。打って出るべきか、籠城を続けるか。家康は究極の選択を迫られる!(公式サイトより)
今日の武田信玄
「勝者はまず勝ちてしかる後に戦いを求め、敗者はまず戦いてしかる後に勝を求む。童、戦は勝ってから始めるものじゃ」
今日の本多忠勝
「手当は無用。見ての通りかすり傷ひとつ負わなんだので」(それは血じゃ、という突っ込みに)「返り血じゃ!」
雑感
非常に面白かった。面白い大河ドラマは過去にいくらもあったから、今年が最高とは言えないが、優れていることは間違いない。戦は、実際に相まみえてちゃんちゃんバラバラをする前の段取り、何を考え、どう準備するかがいかに重要かということだ。信玄が「戦は勝ってから始めるもの」と嘯いたのも、早い段階から種をまき、準備段階で圧勝したという自信からだろう。ここに焦点を当てた大河はあまりなかったのではないか(「麒麟がくる」ではかなり見られたが)。
今年の大河は、ひょうげたタイトルや主人公なのに情けない家康、ふざけているとしか思えないCGなど、いわゆる「大河ドラマ」の重厚さからかけ離れた印象があり、脱落した人も少なくないようだ。好き嫌いは誰にでもあるから、それはそれでいい判断だと思うが、この面白さがわからないのはもったいないとは思う。
本多忠勝は生涯57度の戦に参加し、常に最前線で戦っていたが、傷ひとつ負わなかったと言われている。が、本人が返り血だと言い張っていただけ、という解釈も面白い。致命傷を負わなかっただけでもすごいことで、かすり傷すら負わなかったとするのは普通に考えてあり得ないから、納得させられた。
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