題名
- 「どうする家康」第18話「真・三方ヶ原合戦」
放送日
- 2023年5月14日
概要
金荼美具足の遺体が信玄のもとに届けられると、家康討ち死にの知らせは全国に広まった。瀬名は動転しつつも、籠城戦への備えを家中に伝え、信長は武田との決戦を覚悟する。勝頼たちは浜松城に攻め込むが、酒井忠次の機転で徳川軍は難を逃れた。浜松を後にして西に兵を進めた信玄だが、体の異変に襲われていた。そんな中、徳川家臣団の前にある男が現れる。(公式サイトより)
三方ヶ原の一方的な敗戦の中、酔ってなお凄腕の本多忠真は自ら盾になって忠勝を逃がし、夏目広次は家康の身代わりになって金荼美具足の身につけ奮戦。家康、忠勝、康政らはかろうじて浜松城まで生還した。家康の首を見た信玄は、家康ではないことにすぐに気づいただろうが、見逃すことにした。一日も早く上洛したい、時間がないと。が、武田軍はその後、なぜか甲斐に引き返してしまう……
雑感
本多忠真のことも夏目広次のことも知っていただけに期待していたが、期待が先走りし過ぎたせいか、あまり面白く感じられなかった。とにかく武田方の圧勝で、大勢の兵が家康の首を血眼で探し回っている中、忠真も広次も一瞬の隙を作って忠勝や家康を逃がそうとしたわけだが、別れの場面を延々とだらだらやっているのは自分の好みではなかった。回想シーンは良いが、現実のシーンでは、一瞬で判断し、一言二言だけで終わらなければならない。別れを惜しんでいる間は敵は近寄って来ないというのは、スピード感を殺す、詰まらないやり方だ。(野球漫画などで、投手が「剛速球」と言われながら、投げてからキャッチャーが捕球するまで長いセリフがあるようなもの。全然速く見えない)
これまで家康が広次の名をなかなか覚えられなかったのは、広次の存在感が薄い&家康が広次のことを気にしていないからだと思っていたが、全く逆だった、というのは面白かった。文献上は広次、吉信の二つ名であることをうまく利用したエピソードということらしい。