窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(015)

第3週「桃色争議や!」(金)

放送日

登場人物

  • 白山豊(ストライキ中にこもることになった山寺の住職)

概要

大和礼子はストライキをするしかないと言いだす。一方、橘アオイは、お客様が大切だと言い、また、礼子が二度と舞台に立てなくなるのではないかと心配してストライキに反対する。礼子は、ストライキをするかどうかをかけて、会社と最後の話し合いを行なうことにする。劇団員はストライキに参加するかどうか各々で判断してほしいと告げられるのだが、スズ子はどうすればいいのか迷っていた。(NHKオンデマンドの解説より)

礼子が会社に談判しようと事務所を訪れると、既にアオイが社長と話をしていた。アオイは、このままではストに突入してしまう、そうしたくないのだと必死に食い下がるが、大熊は「やりたかったら勝手にやればええ」とニベもない。それを聞いたスズ子は「それはあきまへん」と突入し、怒りをぶつけるが、途中で何を言っているかわからなくなる。それを引き取って礼子が大熊に問題点を指摘するが、取り合わない。それでは、と部屋を辞そうとする礼子をアオイは「行ったらアカン」と必死で引き留める。が、礼子はアオイを抱きしめ、「ありがとう」とつぶやくと去って行く。

ついにストライキに突入した……

感想

14回の感想で、会社がきちんと説明会を開けば、むしろ彼女らは説得されるのではないか、なぜそれをしないのだろうと書いたが、今日の大熊の態度を見て感じたのは、まず現代とは比較にならない男女の身分格差があった。例えば当時、女性には選挙権がなかった(女性の選挙権は昭和21年から)。その上、レビューガールないし踊り子という職種を、華やかではあるが、一段低いものとして扱う見方があったのではないか。その相乗効果で、「まともに話し合う相手ではない」「言われたことを聞いていればいい」という考えに支配されていたのではないだろうか。

とすると、問題は減俸や調整解雇そのものではなく、差別反対、一人前の人間として扱えというのが底にあったということか。

それにしてもアオイは礼子のことが好きなんだなあ。「最初は劣等生で、叱られてばかりいた」というから、アオイにとって礼子は憧れの存在だったのだろう。

ストライキの結果は翌週に持ち越し。早くも週跨ぎが発生。落ち着かない終末を過ごすことになった……


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