窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(096)

第20週「ワテかて必死や」(金)

放送日

  • 2024年2月16日

概要

スズ子は、タイ子と語り合う。夢を叶えたスズ子と、どん底にいる自分を比べると惨めで恥ずかしいというタイ子だったが……。一方、羽鳥善一は、作曲が思うように進まずに悩んでいた。そんな時、スズ子が新曲を早く作ってほしいとやって来る。スズ子からおミネの話を聞いた羽鳥は、その瞬間、新曲をひらめく! スズ子の新境地「ジャングル・ブギー」、圧巻のステージ!!(NHKオンデマンドの解説より)

感想

スズ子はこれまで愛助だけでなくツヤや六郎、さらに礼子など、かけがえのない人を失ってきたが、いずれに自分が何もできず、死に目にも会えなかった。だからタイ子だけはそうさせてはならないと思ったのだろう。スズ子はお節介だが、それで幸せになる人もいると言ったのは幼い頃のタイ子自身だった。それに、タイ子の状況は「しばらく様子を見る」ことが許されない、切羽詰まったものであったに違いない。だから大胆に切り込んでいった。

タイ子は脚気だった。栄養(ビタミンB1)不足でなる病気だから、戦中戦後は多かったに違いない。これも悪化すれば死ぬからたいへんだが、あの咳込んでいるのはなんだったんだ? 部屋が埃っぽいからか? まあ結核でなくてよかった。

ちなみに自分の幼少の頃は、既に脚気にかかる人は滅多にいなかったはずだが、脚気という病気があることは知っていて、あちこちで名前が出ていたと思う。たとえば、足の膝の下を叩くと反射で足が伸びるが、脚気にかかると反応しなくなるという知識はあった。現在の朝ドラ民で「脚気」と言われて、ああそうだったのかとわかる人がどれほどいるのだろうか? ほとんどの人にとって初めて聞く病気ではなかったか。

ステージの始まる前、スズ子がアイ子に吠えてつかみかかる仕草をしたところ、アイ子がそれを真似て(?)手をニギニギした! 今日のMVPはアイ子だ。



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