- 第3週「なんのために生まれて」
放送日
- 2025年4月14日(月)
概要
昭和10年(1935年)、高等女学校の5年生になったのぶは、ある日、貴島中尉と再会し、祭りのパン食い競走で使うあんぱん200個の注文を受ける。朝田パン開店以来の大仕事に朝田家が活気づく一方で、親しげなのぶと貴島の様子に動揺を隠せない嵩。そんな嵩は、将来何をしたいのかわからずにいた。悩む嵩に、寛はこれやというものが見つかるまで必死に考えるよう助言する。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の寛(とたかし)
「この胸の痛みは治療できん。ドイツ語でナイト、フランス語でアンビ、英語でジェラシー。世界中の人々が経験したやっかいな病気や」
感想
この回を見た100人のうち99人は叫んだだろう。「かっちゃんて、だれ!?」
高等女学校を視察にやって来た海軍中尉は、のぶの幼なじみのかっちゃんだった。が、そんな人、いたか? たかしをいじめていたグループの誰かか? そんな人にのぶが好意を持つとは思えないし、第一年齢が合わない。同い年なら海軍中尉にはなっていないだろう。ま、ドラマには描かれなかったがそういう人がいたんですね。
朝田家はあれ以来、ずっとパンを売り続け、ソコソコの利益を得てきているようだ。しかし、自分たちでパンを焼くのではなく、パン作りはずっと屋村を頼っている様子。それなのに釜次は何かというと屋村を非難する。よく屋村が我慢しているが、職と住および店舗と厨房を提供してもらえることは大きいのか。
千代子がたかしに、幼い頃は優等生だったのに、いい年をして漫画なんかに夢中になって成績を落として……と小言を言う。千尋さんは医学部に進学するために猛勉強をしているのですよ。寛先生は、たかしと千尋に、将来何になりたいのかを訊く。はっきりとわからないなら、わかるまで悩み続けろとけしかける。千代子が、千尋さんは医者になってここを継ぐんですと言うと、そんなこと決めなくていいと鷹揚なところを見せる。
しかし、後継ぎにしないのなら、なぜ養子にもらった? この「何のために生まれてきたか」はやなせたかしの何かの詩文からとったのではないかと推察するが、ちょっと強引かな……いや、いいことを言っているんだけどね。
