窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ばけばけ」(037)

  • 第08週「クビノ、カワ、イチマイ。」

放送日

  • 2025年11月18日(火)

登場人物

概要

ヘブンの女中クビを回避するため奮闘するトキだったが、空回りが続いていた。ヘブンが求める「ビア」を見つけようと、家族にも相談するが的外れな答えばかり。クビだ~と嘆くトキに、錦織は「ビア」は山橋薬舗で購入できると教える。店主の山橋才路と出会い、無事に「ビア」を手に入れたトキだったが、まさかの事態がトキとヘブンを襲う。(公式サイトより)

感想

今日も前日に引き続きコメディ回でさほど深刻な話にはならなかった。今週は、ヘブンが、これまでトキのことをどこにでもいる女中の一人と思っていたけれど、ゆっくりと「トキ」だと認識する週か。

錦織はビアは山橋薬舗で売っていることを知っていた。ということは当然、ビアがどんなものかも知っていたということだ。それならもう少しトキにもわかるように説明してやればいいのに……

山橋は英語はまるでわからないといいながらも、ヘブンが来店するとカタトトで挨拶すると手を差し出し、握手をする。相手の目を見て、コミュニケーションを取ろうとする。その態度に気を良くしたのか、ヘブンは店先で、「一人で飲んでも楽しくない」と言って山橋、トキと三人で乾杯する。ヘブンはようやく飲みたかったビールが飲める嬉しさ、トキは謎が解けて望むものを手に入れられた嬉しさ、山橋は商品が売れた嬉しさ。全員が楽しく乾杯する。ヘブンはもしかして、現地の人と気持ちが通じて何かを一緒に楽しめたのは、来日以来初めてだったのではないだろうか?

最初おトキはビールが手に入った嬉しさで瓶を振ってしまう。案の定、栓を抜いたらビールかけが始まる。この時、ヘブンはとっさにイライザの写真を(ビールがかからないように)手にした。ああ、大切にしているんだなあ、と思った。

前回、ヘブンのところで働くことをちゃんとサワに話して理解してもらっていたんだなあと安心したが、今日、「クビになるかも知れない」というトキにサワが「なったらなったで、他の仕事を探せばいいよ!」と励ますと、いや20円くれる仕事はほかにないから辞めたくない……と漏らしてしまう。この時のサワの表情は複雑だった。自分は何年にもわたってコツコツ勉強してようやく代用教員に就き、それが月4円だ。らしゃめんではないのに20円……。

作劇上の都合もあるのだろうが、トキは簡単に収入を口にし過ぎる。サワとの一枚岩の友情にひびが入らなければいいが。



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