窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「コーヒーが冷めないうちに」(BD)

ブルーレイ視聴。

雑感

  • 時田数は、物語の前半では全く笑顔を見せない。新谷亮介が、彼氏いるの? と訊くと、彼氏どころか友達もいないと答える。昨年映画を見た時には聞き流していたが、彼女はこうしてずっと、自分は幸せになっちゃいけないと自分を押さえ続けて来たのかと思ったら胸に来るものがあった。
  • その彼女が変わったのは、母に会えたこと、誤解が解けたことも大きいだろうが、やはり新谷亮介との出会いなのだろう。彼女の心を溶かしたのは、なんといっても亮介なのだ。終盤、特に結婚して子供が産まれてから、ずっと笑顔でいる彼女を見て、本当に良かったなと思った。

(2019/8/23 記)

どこまでがフィクションなのか「新聞記者」

いろいろあって今年はこれまで全く映画が見られなかったが、先日の参議院選挙の時にも話題になっており、見てみたかった。今年初めての映画。

題名新聞記者
原案望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊)、河村光庸
監督藤井道人
出演シム・ウンギョン(吉岡エリカ、東都新聞の記者)、岡山天音(倉持大輔、吉岡の同僚)、郭智博(関戸保、吉岡の同僚)、北村有起哉(陣野和正、吉岡の上司)、松坂桃李(杉原拓海、内閣情報調査室官僚)、本田翼(杉原奈津美、拓海の妻)、長田成哉(河合真人、杉原の同僚)、田中哲司(多田智也、杉原の上司)、高橋和也(神崎俊尚、杉原の外務省時代の元上司)、西田尚美(神崎伸子、俊尚の妻)、宮野陽名(神崎千佳、俊尚の娘)、高橋努(都築亮一、神崎の後任)、他
公式サイト映画『新聞記者』公式サイト 6月28日(金)全国公開
制作日本(2019年6月28日公開)
時間113分
劇場イオンシネマ 港北NT(スクリーン5)

雑感

  • 伊藤詩織さんの事件ぽい話やら、森友学園問題ぽい話やら、昨今話題の事件が割と具体的に(それとわかるように)取り入れられており、裁かれるべきと思われる人が裁かれず、しかもそれに同調するかのような人が少なくない「現実」を見ていると、ここで描かれているようなことは一概にフィクションだと言い切れない、これに似たようなことは実際に行なわれているのではないかと思わされる。なかなか後味の悪い映画だった(これは誉め言葉である)。
  • ただし、このような映画が製作され公開されている、少なくともその程度には今の日本は自由なのである、ということが確認でき、少し安心もした。
  • ラスト、吉岡記者はなぜあんなに焦って走ったのか、杉原は口を動かして音声が流れて来なかったけど何を吉岡に言おうとしたのか。よく意味がわからなかった。が、そのわからなさを含めて、不気味でよいエンディングだった。

リンク

新聞記者 (角川新書)

新聞記者 (角川新書)

(2019/8/20 記)

蒼井優が結婚

蒼井優がコメディアンの山里亮太が結婚したことを所属事務所を通して発表した。蒼井優は33歳、山里亮太は42歳。6月3日に入籍済みで、交際期間は約2ヵ月らしい。2ヵ月はちょっと額面通りには受け取れないけど。

川栄李奈が結婚

2019年5月17日、川栄李奈廣瀬智紀との結婚および妊娠を発表(入籍日は不明)。24歳。

(元)AKBで役者稼業の人は大勢いるが、川栄李奈はずば抜けてうまい(「嘘を愛する女」の心葉役はすごかった*1)。希代の注目株である。

若いのにもう結婚かと驚くが、24歳は早過ぎるということはない。アイドルも元アイドルも若いうちにどんどん結婚したらいいと思う。

*1:2018年に見た映画だが、この記事を書いている2020年5月19日現在、まだ感想を書いていない……。書かなきゃ……。

高橋みなみが結婚

令和初日となる2019年5月1日、元AKB48でタレントの高橋みなみが一般男性と結婚した。2日に自身のブログやインスタグラムなどのSNSで公表。高橋みなみは28歳、夫は15歳上。

元AKBとしては前田敦子篠田麻里子に続く結婚、だという認識でいいのかな?

映画「進撃の巨人(前篇)」に出演しているというが、記憶なし。もっとも、この映画自体、記憶から抹殺したいと思っているから、致し方ないが。

リンク

(2020/9/22 記)

「アナと雪の女王」(DVD/BD)購入

ピエール瀧が3月12日にコカインを使用したとして逮捕された影響で、もしかして入手できなくなったり声優を差し替えられたりする事態を避けるため、買っておくことにした。同じ理由で「シン・ゴジラ」も購入したいと思っているが、まだ決意に到っていない。

アナと雪の女王」の映像ディスクはDVDとBD(ブルーレイディスク)がセットになっている。このやり方はうまい、と思った。時代的にちょうど端境期でもあったが、リリース時(2014年7月)はまだブルーレイドライブを持っている人は少数派であったろう。しかしいずれ購入することは間違いない。その時にDVDで我慢する必要も、BDを買い直す必要もない、というのは買う側にとってはありがたいことであったろう。

同時に、この映像ディスクはそれなりに売れるだろうが、BDで売れたとなれば、歴史に名を残すことができる、という計算もあったに違いない。実際、BD史上初のミリオン、初のダブルミリオンを達成した。

結局、2014年の売上げは226.9万枚で、ビデオ、レーザーディスク、DVD、BDを含めた全映像作品を通じての年間売上げ歴代1位を達成したが、DVDの過去最高は「千と千尋の神隠し」の203.9万枚。BDの過去最高は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で45.0万枚とのことだから、DVDは僅差だったがBDは一気に数字を塗り替えたことになる。

なお年間ではなく通算の売上げ歴代一位は「千と千尋の神隠し」の240.3万枚だったが、これも2015年9月に塗り替えた由。

(2019/9/1 記)

「二つの祖国」(テレビ東京)

タイトル

  • 「二つの祖国」

放送日

  • 2019年3月23日、24日

概要

日本とアメリカ、二つの国の狭間で家族の絆を引き裂かれ、涙の別れを経ながらも未来を信じ、激動の時代を逞しく生き抜いた3世代64年の愛の物語(公式サイトより)

出演者

天羽家

井本家

田宮家

  • ムロツヨシ(チャーリー田宮)
  • 橋本マナミ(小田万里子、チャーリー田宮の妹)
  • 根岸季衣(小田千代)

その他

あらすじ

アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治は日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。賢治は社説で「良き日本人たろうと努力することが、立派なアメリカ市民たり得る」と説き、自らもその生き方を貫こうとしていた。職場の同僚・梛子は賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮と交際しており、賢治は二人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミーと結婚した。

だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変する。賢治や父・乙七、母・テルら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる。賢治の末の弟・勇は日系人部隊に志願し、賢治は情報戦で戦争を早期終結させようと、陸軍情報部で日本語教官や暗号解読の仕事に就く。一方、開戦当時に日本で教育を受けていた弟の忠は、日本兵として徴兵され、フィリピンの戦地へと送られる。そんな中、賢治も語学兵のリーダーとしてフィリピンへ向かうが……。

日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命とは……!?(公式サイトより)

(2022-03-25 記)


映画ランキング

「グッドワイフ(TBS)」最終話「最後の審判」

出演(ゲスト)

  • 鈴木拓(真鍋侑介、居酒屋「真鍋」の店主。小宮が支援している「冤罪被害者の会」のメンバー)
  • 山本圭祐(吉野保志、多田の贈賄容疑の元となった傷害事件の目撃者)
  • 今井隆文(情報屋)
  • 矢崎まなぶ(斉藤亮二、裁判官)

概要

壮一郎の指揮により、神山多田法律事務所に現れた脇坂は、多田を贈賄容疑で逮捕する。

壮一郎の私情が絡んでいるのではないかと、神山に指摘される杏子だが、多田は、過去に担当した案件の判決から、小宮裁判官との関係を怪しまれていたのだ。

負ければ、神山多田法律事務所が潰れてしまいかねないと、神山と杏子を中心に、事務所一丸となり、検察を相手に裁判で戦うことに。一方で、朝飛は不穏な動きを見せる。

そんな中、いよいよ多田の裁判が始まる。

しかし、多田にとって不利な証拠が次々と出てくるばかり。さらに検察側はさらなる隠し玉を控えていて……。さらに、杏子との関係が悪いままの円香は、脇坂と会っていた。そして、思わぬ行動をとってしまう……。

次々と追い込まれていく中で、どん底だった自分を救ってくれた多田を信じ、杏子は多田のピンチを救うことができるのか?

そして、亀裂が入った壮一郎との夫婦関係はどうなるのか?

妻として、女性として、杏子がする決断は……?
(公式サイトより)

  • 多田征大は贈賄罪で起訴された。当初は、小宮のことを思って彼にお金を渡していないと主張したが、法廷で脇坂に円香が用意した証拠写真を開示されて窮地に陥ったため、神山が休廷を申し出る。休廷中に杏子に説得され、10年前の過ちを繰り返さないために、再開後、お金を渡した目的は小宮が支援している「冤罪被害者の会」に寄付したことと正直に話した。
  • 円香みちるは、多田が小宮にお金を渡す証拠写真を杏子に見せようとしたが、「あなたの顔をみたくない」と言われそのまま持ち帰り、代わりに脇坂に証拠写真を提出。その写真は多田が「冤罪被害者の会」に寄付したと正直に話すきっかけとなった。杏子には、この裁判が終わったら退職すると伝える。
  • 朝飛光太郎は多田の贈賄罪に関する裁判に検察側の証人として出廷し、フットサル仲間から多田が小宮にお金を渡したのを聞いたと証言する。
  • 壮一郎は、離婚届を入れた封筒に自身と杏子の結婚指輪を入れて彼女に送り、その後は一人暮らしをしている。

(2023-10-10 記)


映画ランキング

「グッドワイフ(TBS)」第九話「堕ちた正義」

出演(ゲスト)

  • 住田裕子(面接官)
  • 清原博(面接官)
  • 角田龍平(面接官)

この3名は、杏子が16年ぶりに弁護士に復帰する際に面接を受けた時の、それぞれの法律事務所の面接官。弁護士。

概要

壮一郎の一連の事件を計画した“裏切り者”の正体がついにわかった。その“裏切り者”は、壮一郎に衝撃の理由を語る。

そんな中、法律事務所では、円香のある秘密が波紋を呼び、円香は事務所を辞めることを決意していた。また、杏子と朝飛の本採用を懸ける争いも、ついに決着がつく。果たしてどちらが採用されるのか!?

一方、一連の事件が解決した壮一郎だったが、あることがきっかけで多田からの留守電を消したことが杏子にばれてしまう。そのことで言い合いになり、夫婦の間に亀裂が……。

さらに、壮一郎は、多田に関して何か仕掛けようと画策していた。

そんなある日、多田の想いを改めて聞いた杏子は多田と二人きりになり、急接近する……。
(公式サイトより)

  • 壮一郎の起訴は取り消され、御手洗に代わって東京地検検事正に就任する。就任後は、多田の件と並行して御手洗の件も調査。
  • 多田征大は、壮一郎が設立させた特命チームの捜査内容の見直しで、裁判官の小宮との癒着関係を疑われ、壮一郎の部下となった脇坂に贈賄容疑で逮捕された。
  • 佐々木達也は、疑った壮一郎に対して何も言わなかったが、彼に南原と密談した証拠写真を見せられて観念し、「見せてください! あなたが作る強い検察を」の遺言を残して飛び降り自殺した。
  • 脇坂博道は、佐々木の自殺に伴って南原の汚職が明るみに出たことで、検事正の御手洗に管理責任を問われるようになる。長年いがみ合ってきた新検事正の壮一郎から、左遷されない見返りに多田の贈賄容疑について調査指示を受け、多田を逮捕。
  • 神山佳恵は、事務所の雇用枠を杏子に決める。建前では杏子自身の実力と言うが、本音は杏子の夫が検事正に就任したのが採用理由だった。朝飛光太郎は「神山多田法律事務所」を退職。

(2023-10-10 記)


映画ランキング

「グッドワイフ(TBS)」第八話「裏切り者」

出演(ゲスト)

  • 春海四方(宮前文昭、内閣府特命推進事務局長。経済特区に関する決済文書を改ざんした人物)
  • 長江英和(富岡博信、倒産した「トミオカ精工」元社長)
  • 岩瀬亮(安達輝夫、遠山亜紀の元夫)
  • 五條千衣(安達小春、亜紀と輝夫の娘、亜紀が用意したお金で、アメリカで心臓移植手術を受ける)

概要

杏子は壮一郎のスキャンダル相手である遠山亜紀に会いに行くが、亜紀は何も話そうとしない。

そしてついに、壮一郎の裁判が始まる。検察側は賄賂の証拠を揃え、さらに証人にトミオカ精工の社長も呼び、すべて壮一郎の指示だったと証言させる。検察側の絶対的有利な状況で裁判が進んで行く中、壮一郎は事件の“本当の情報提供者”を見つけることが、事件解決に繋がると杏子たちに説明する。

一方で、脇坂が円香に接触。脇坂は木内と円香に関して何かを掴んでおり、円香を利用しようと画策しているが……。

そんな折、多田が蓮見家を訪ね、壮一郎に、このままでは杏子は壮一郎の裁判に負け、朝飛との正式採用争いにも破れると言い、ある衝撃的な宣言をする。

杏子は亜紀を調べていく過程で、新聞社時代の上司・上森から亜紀の隠された過去を聞き出す。そして、再び亜紀の元へ……。

絶体絶命の状況の中、次第にわかってくる真実――

そして、壮一郎たちはついに“本当の情報提供者”にたどり着く……その正体は!?
(公式サイトより)

(2023-10-10 記)


映画ランキング

竹内結子が中林大樹と結婚

2019年2月27日、竹内結子中林大樹と結婚、連名で報告した。竹内結子は38歳、中林大樹は同じ事務所の後輩で34歳。

竹内結子は離婚して11年。なんとなく、同業者はやめた方がいいと思っていたが、まあ余計なお世話だろう。

中林大樹は「ストロベリーナイト」に何度も出て来たようだが記憶にない。最近では「グッドワイフ」にも何度か出て来ているが印象にない。

(2020/4/1 記)

「グッドワイフ(TBS)」第七話「消された真実」

出演(ゲスト)

  • 浜野謙太(剣持宏光、IT企業「ケンズランド」社長)
  • 田中要次(二見芳郎、映画「成り金」を手がけたプロデューサー)
  • 松尾貴史(上森孝明、毎朝新聞社にいた亜紀の元上司)
  • 丸山智己(木内幸久、円香の元夫)
  • 神奈月(田所正二、映画「成り金」の脚本家)
  • 前野朋哉(店長、映画「成り金」のグッズを販売)
  • 間慎太郎(家入繁明、内閣府の職員)
  • 安倍乙(愛唯、映画「成り金」に出演)

概要

杏子への多田の告白を聞いてしまった夫・壮一郎は、怒りに満ちていた。しかし、多田の告白自体を知らない杏子は、壮一郎の弁護人として、事件の全容を聞くことになる。

一年前、特捜部長時代の壮一郎のもとに、大物政治家・南原の汚職のタレコミが入った。佐々木と共に極秘捜査をし、匿名の情報提供者から汚職を証明する決定的な“ある文書”をもらう約束を取り付けたが、その直前に逮捕されてしまっていた。南原の汚職を暴くためには、一年前の匿名の情報提供者を見つける必要があるのだが……。

一方、神山多田法律事務所には、カリスマIT社長・剣持から大きな案件が持ち込まれ、多田、杏子、朝飛の3名で担当することに。剣持はSNSを駆使し、自らが広告塔となり若くして成功を収めている人物。最近、彼がモデルと思われる主人公の映画が無断で公開されたうえ、剣持を誹謗したかのような内容だった。自分のイメージも、さらには企業イメージまで下がったと憤慨し抗議するが、映画会社は一貫して剣持をモデルにしたことを否定。剣持は名誉毀損で映画会社を訴えることにしたのだ。

のらりくらりとかわす映画プロデューサーらを相手に杏子たちは裁判に臨むが、思うようにいかず窮地に追い込まれる。

そんなとき、杏子と打ち合わせで事務所に来ていた壮一郎と多田が鉢合わせる……!
(公式サイトより)

(2023-09-30 記)


映画ランキング

篠田麻里子が結婚

2019年2月16日、元AKB48で女優の篠田麻里子が一般男性と結婚した。20日にファンクラブ公式サイトを通じ発表。篠田麻里子は32歳、夫は3歳下。

元AKBとしては前田敦子に続く結婚、だという認識でいいのかな?

彼女の出演作はドラマも映画も一作も見たことがないが、一応、ニュースではあろう。

リンク

(2020/9/22 記)

「グッドワイフ(TBS)」第六話「崖っぷちの選択」

出演(ゲスト)

  • 春風亭昇太(三栗谷剛、車椅子の弁護士)
  • 温水洋一(坂口孝彦、「海老塚建設」への集団訴訟原告団の代表)
  • 嶋尾康史(辻本則之、「海老塚建設」への集団訴訟原告団の代表)
  • 今井隆文(円香が利用している情報屋)
  • サミ・ポップ(「海老塚建設」の警備員)
  • 今泉佑唯(「海老塚建設」とつながりのある「テイショーコーポレーション」の会社秘書)

概要

多田が賠償金15億円を見込める健康被害に対する集団訴訟代理人をすることになる。多田が3年かけて無料相談にのり、満を持して臨む案件だった。

杏子と共に正式契約を結びに行く日、そこにはもう一人の弁護士が呼ばれていた。車椅子に乗った弁護士・三栗谷剛だ。人づてに聞きつけて、首を突っ込んできたのだ。病気により車椅子生活を送っている立場を巧みに利用して「みなさんの気持ちがわかる」と被害者たちに取り入っていく一方で、次々と用意周到な手を打ち、杏子と多田のペースは乱されていく。結局、どちらが代理人になるかは、被害者たちの多数決で決まることに。しかし、訴える相手企業と三栗谷が繋がっている可能性が浮上する……。

一方、ついに保釈され、帰宅が決まった壮一郎。佐々木と共に、南原を決定的に追い込める証拠を探していた。そんな中、南原と脇坂が接触するところを目撃。南原に自ら接触をはかる――
(公式サイトより)

(2023-09-30 記)


映画ランキング

「いだてん~東京オリムピック噺~」第七回「おかしな二人」

「神回」という言葉は安易には使いたくないが、今回は目の醒めるような回だった。

出演

概要

三島弥彦は、帝大卒業後の進路の問題や家族の反対のこともあって、オリンピック出場を拒んでいたが、嘉納治五郎の巧みな説得もあり、ついに出場を承知することに。

四三はオリンピック出場は快諾したものの、渡航費・滞在費あわせて1800円(現在だと数千万円くらいか?)もの費用を用意しなければならないと言われ、絶望的な気分になる。仕方なく兄に泣きついて無心するものの、裕福ではない金栗家で何とかなる金額ではないことは四三も承知している。

野口源三郎らは、国の代表としていくのになぜ国が負担しないのかと四三に詰め寄る。四三は、詳しい事情は知らないものの、その件で嘉納治五郎が苦労していることを感じているため、文句を言えない。美川秀信は、四三の兄はケチだし四三が走ることに反対しているから金を作ってくれるはずがないという。思い余って嘉納に相談にいくものの、打ち明けられないでいると、何事かを察した嘉納は、自分のコートを質に入れ、その金を四三に渡し、これで服をあつらえるように、これは日本体育協会ではなく嘉納治五郎個人からだと告げる。

ストックホルム行きが決まると、英会話や行儀作法も学ばねばならない。弥彦は自宅を研修の場に提供する。講師は大森安仁子。西洋式の作法など知らない四三は厳しく怒鳴られ料理の味もわからず怯えるばかり。弥彦は、優雅で、もちろん行儀作法をわきまえているばかりか、ピアノを弾き、最近はカメラに凝っているという。その弥彦は四三に向って、いい家族がいて良かったね、と語るが、こんなに恵まれている弥彦が何をいうかと弥彦をいぶかしむ。

弥彦はシマに手伝わせて写真の現像をするが、これはうまく撮れた、といって取り上げたのは、自分を「三島家の恥さらし」呼ばわりする母・和歌子の肖像だった……

一方、熊本では実次が四三のためになんとかしようと金策に走り回る。スヤの紹介で玉名村の庄屋である池部の家へ借金の無心に行くが……

雑感

すべてに恵まれているように見える三島弥彦にも、求めて得られないものがあった。「母は兄にしか興味がない、兄は金にしか興味がない。ま、期待されていない分、気楽なものさ」と言いつつ、自棄になったりもしないし、他人を羨んだりもせず、学業にもスポーツにも抜群の成績を残していくのだが、寂しさを隠せない。お、といって取り上げたのが四三でもシマでもなく、母の写真だった時はぐっときた……

(2019/3/10 記)