感想
第一話の堺雅人以来、久々に大物ゲスト登場か。
今回は釈由美子の演技は比較的自然に感じられた。相手役の森本レオに感化されたのか。
根岸季衣は演技派の役者だと思っていたが、下手じゃないかも知れないけど印象に残らない。むしろ山本未來の方がよほど光っていた。(山本未來って山本寛斎の娘なのねー。へえー。)
固い本ばかり作っていた出版社の経営が危機に瀕し、社長が自殺(巻き添えで警備員が殺され)、起死回生で風俗雑誌(ムックか?)を出したら大当たり。経営も持ち直し、当初はポルノに強い抵抗を覚えていた他の編集員も、張り切って風俗店の取材に駆け回るようになる……というあたりはいかにもありがち。
ただし、ブログなんかもそうだが、エロに走ればアクセスが上がるほど単純ではないのだよ。エロにはエロの厳しさ、激しい競争があり、プライドを捨てさえすればなんとかなる、という世界ではないはずなのだ。そんな中で、山本演じる三浦洋子が、なぜ画期的な風俗誌を作れたか、もう少し言及がほしかった。それがテーマではないんだけど。
リサイクルショップの存在意義というのは、作品のテーマに関わる問題を、カラリと明るく触れるということ、死者が現世を覗きに来た時、四方山小吉だけが姿を見ることができること……というのはわかった。全体に暗い話に、この親子のやりとりが異様に明るく、面白いコントラストになっているのもわかる。しかし、なぜ現世に戻った死者はまずこの親子のところに現われるのだろう? そこは突っ込んではいけないのか?
小吉の母親は入院しているらしい。
イズコがいったん「お逝きなさい」と言っも素直に門をくぐらず、さらに一芝居あるのも、最終的に「現世を漂う」を選択するのも、初めてのパターン。
Pigeonは「鳩」。

- 作者: 高橋ツトム
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