クライム・ドラマ「ドライブ」

観たい映画はたくさんあるのだが、ちょうど空き時間にあうものがこれしかなかった。というわけで何の前情報もなく、観ることに。ちょっと人が死に過ぎの感もあるが、アクションシーンは見応えがあり、悪くなかった。だからフラリと観ることも大切なのだ。

題名ドライブ(原題:Drive)
原作ジェイムズ・サリス
監督ニコラス・ウィンディング・レフン
出演ライアン・ゴズリング(ドライバー、映画のスタントマン)、キャリー・マリガン(アイリーン、ドライバーの隣人の人妻)、ブライアン・クランストン(シャノン、ドライバーの雇い主)、クリスティーナ・ヘンドリックス(ブランチ、ストリッパー)、ロン・パールマン(ニノ、マフィア)、オスカー・アイザック(スタンダード、アイリーンの夫)、アルバート・ブルックス(バーニー・ローズ、マフィア)、他
公式サイト映画『ドライヴ』公式サイト|第64回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞|主演:ライアン・ゴズリング
制作USA(2012年3月31日公開)
劇場新百合ヶ丘:ワーナー・マイカル・シネマズ

主人公のドライバーは、最後まで氏名が不明。昼は映画のスタントマンだが、一方、犯罪の「逃がし屋」という顔もある。自動車の運転の腕前を双方に生かしている形だが、実は(表向きの)本職は自動車の整備工ということになっているようだ。一流のスタントの腕を持っているはずだが、さほど売れっ子というわけでもないのだ。

シャノンはレーシングチームを立ち上げたいと言い出し、資金提供をバーニー・ローズに依頼する。「ドライバー次第だ」と言うバーニーにシャノンが紹介したのが主人公だ。バーニーは、こいつなら勝てると言って資金提供を請け負う。主人公はレーシングドライバーの才もあったのだ。映画のカーチェイスと、警察の追尾を振り切る運転と、サーキットを走る運転とでは全く質が違うと思うのだが、まあ、多才な人物だったということだろう。

主人公は、アパートの隣人のアイリーンに惹かれるようになる。子供がいるが、結婚しているようには見えない。訊いてみると夫は留置場にいるとのこと。夫の不在の間に親密な関係になっていくが、夫・スタンダードの出所を機にアイリーンは夫とやり直すことを決める(だよね、恐らく)。スタンダードは主人公に「俺がいない間に世話になったようだな」と声をかけるが、これは単に牽制のつもりで言ったのか、親密な関係に気づいていたのか。まあ自分は前科者だし妻は若くて美人だ。待っていてくれただけで感謝しなければなるまい。

このスタンダード、実は留置所にいる間に留置場仲間に用心棒代(リンチに遭わないように守ってもらったということか?)として莫大な借金をさせられ、それを早々に帰さないと殺される、自分だけでなく妻と子の命も危ないという状況にあった。それに気付いた主人公は犯罪をけしかける。それしか方法がない、つかまりさえしなければ自分が確実に逃がしてやる、と。

ところが質屋から100万ドルもの現金をせしめたのに、当の被害者は警察の調べに、強盗は慌てて逃げていったため被害はなかったと答えた。じゃあこの100万ドルは何なのだ。マフィアの罠に嵌められたことに気付いた時は既に――

と、ここから急にドンパチのドラマに急展開する。レーシングチームはどうなったのだと思うが、バーニー・ローズが実はマフィアだったというあっと驚く展開にするために必要な伏線だったのだろう。悪人顔だから、はじめからそうじゃないかと思ったけど。

配役

知っている人が一人もいなかった。キャリー・マリガンは弱冠26歳。本作で英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。「SHAME -シェイム-」もぜひ観てみたい(上映館が少ないんだよな……)。

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