窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

上田慎一郎監督作品「イソップの思うツボ」

出演者によってその映画を観るかどうか決める、というのはよくやるが、監督で観るか観ないかを判断することはない。これまではなかった。が、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の次回作ということで、初めて監督名だけで観に行った。もっとも、役者に知っている人は誰もいなかったが。

題名イソップの思うツボ
監督・脚本浅沼直也、上田慎一郎、中泉裕矢
出演■亀田家/石川瑠華(亀田美羽)、渡辺真起子(亀田美沙子、美羽の母)
■井桁家/井桁弘恵(兎草早織、タレント)、桐生コウジ(兎草信司、早織の父)、佐伯日菜子(兎草裕子、早織の母)
■戌井家/紅甘(戌井小柚)、斉藤陽一郎(戌井連太郎、小柚の父)
■その他/髙橋雄祐(八木圭佑、教師)、川瀬陽太(近藤、ヤクザ)、他
公式サイト映画『イソップの思うツボ』 公式サイト
制作日本(2019年8月16日公開)
時間87分
劇場TOHOシネマズ日比谷(スクリーン10)

雑感

  • 映画は一般に2時間前後の時間枠を取る。ざっとテレビドラマの2~3倍だ。これはどういうことかというと、テレビドラマの一話分と比較して、ぐっと深く掘り下げるか、たくさんの事件が起きるか、という違いになって表われる。
  • ところが本作は、それほど深く掘り下げられるというわけではなく、さらりと流れていく。さりとて、次から次へとどんどん事件が起きるのかというと、そういうわけでもなく、割とあっさり収束されていく。終わった時の率直な感想を一言でいうなら「え、もう終わりなの?」である。要するにスカスカなのだ。
  • 確かに87分という時間は普通の映画に比べてかなり短いが、90~100分程度であっても、濃密で、堪能した……という作品はいくらでもあるので、話自体が薄かったということだ。もう少しいろんなものをぶっこんでほしかった。
  • ストーリーに対する批判も多いようだが、それほど悪かったとは思わない。それなりに意外性もあったし、石川瑠華は可愛かったし。

配役

  • 紅甘(ぐあま)は内田春菊の娘で(俳優の貴山侑哉の娘と言った方がいいのかな)、ぐあまは本名だそうだ。

(2019/9/26 記)