久々に封切り初日に見てしまった。
題名 | マチネの終わりに |
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原作 | 平野啓一郎 |
監督 | 西谷弘 |
出演 | 福山雅治(蒔野聡史、ギタリスト)、古谷一行(祖父江誠一、蒔野の師)、木南晴夏(中村奏、祖父江誠一の娘)、桜井ユキ(三谷早苗、蒔野のマネージャー)、板谷由夏(是永慶子、蒔野担当のレコード会社社員)、石田ゆり子(小峰洋子、ジャーナリスト)、伊勢谷友介(リチャード新藤、小峰洋子の婚約者)、風吹ジュン(小峰信子、洋子の母)、他 |
公式サイト | 映画『マチネの終わりに』公式サイト |
制作 | 日本(2019年11月1日公開) |
時間 | 123分 |
劇場 | TOHOシネマズ川崎(スクリーン7) |
概要
蒔野は、自分の講演を見に来た小峰洋子に一目惚れ。彼女には長く付き合っている婚約者がいるが、それを考え直すように迫る。小峰も、実は蒔野に惹かれてしまっていた。そこで彼女も婚約者と別れて蒔野と結婚することを考え始めるが。
二人の恋路を邪魔する者がいて、しかもこの人物が狡猾なのは、二人とも誰かに邪魔をされているとはわからないやり方で邪魔をして、そのためすれ違ったまま何年も過ごすことになってしまう。
その後、小峰は当初の予定通り新藤と結婚、一児をもうける。蒔野もマネージャーの三谷と結婚、やはり一児をもうける。蒔野の復活講演を前に、二人は真相を知ることになるが……
雑感
- 予告編で想像させられる内容通りではあった。正直、ストーリーは好みではない。しかし、三谷早苗を演じる桜井ユキは見事で、彼女に引き込まれて最後までついていかれた。あと、三か国でロケを敢行したというが、映像はきれいであった。
不満点
- 好きな人に対して、この人は自分のすべてであり、この人のいない世の中に生きていても仕方ない、と思うことは確かにあるが、普通は恋人や配偶者が病気や事故で死んでも、後を追ったりはせず、一人で生きていくのである。若い人ならともかく、40代になってそんなことを口に出されてもなー。
- 最初に蒔野に口説かれた小峰は「あなたとの子供を産んだり育てたりするイメージがわかない」と答えるが、それを聞いて、え、君は子供を産むつもりがあったのと、ビックリした。だったら婚約者となんでさっさと結婚しないの? もう40過ぎているんでしょ。
- 蒔野は小峰に命を懸けて好きだとは言ったけど、結局数年連絡が取れなくなっただけで別の女と結婚し、子供まで作ってしまう。アンタのいう命懸けは、その程度のことかよ。
- 三谷は蒔野が自分のすべてだと言うが、それはギタリスト・蒔野が好きなのか、男性である蒔野が好きで、結婚したい、付き合ってほしいと思っていたのか。両者はかなり違う。どっちもです、ということだったようだけど、そこをごっちゃにしている感じがスッキリしない。
- 小峰は、好きな人ができて、婚約を取り消そうとしたけど、振られてしまった(と思い込んだ)ため、結局元々の婚約者と結婚したが、しれっと元鞘に収まれる神経がわからない。しかもこうした経緯は婚約者も知っていたようだし、そうしたら結婚生活は最初からぎくしゃくするよなあ。
- 言い出すときりがないが、5つまでにしておく。
その他
- 蒔野が披露する「新幹線の中で音楽評論家と会ったが無視された」ネタは面白かった。覚えていて、何人かに披露したが、いずれも笑わせることに成功。