窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(049)

第10週「別れと初恋」(木)

放送日

  • 2022年12月08日

概要

いよいよソロフライト訓練が始まり、舞も初めての単独飛行に臨む。無事に離陸し、帯広の上空を旋回する舞は、ふと隣を見る。これまでいつもいた大河内教官の姿はなく、誰もいない。舞に緊張が走る。訓練最後の山場である着陸態勢に入る舞。管制室から大河内教官や柏木学生が見守る中、舞は着陸するが、センターラインを外してしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

舞は大河内教官に着陸の特訓をしてほしいと依頼する。他の訓練の進捗に影響すると言われるが、重ねての強い依頼に教官が応える。そして連日の特訓の成果で、ついにセンターラインにまっすぐ着陸させることに成功。周囲から祝福される中、舞は発熱する。

悠人は商談で大阪に来る。そのついでに「うめづ」に寄るが、家には帰らないと聞いて雪乃はめぐみに教えてしまう。めぐみは悠人に、あんたのことが心配やからと言うが……

感想

昨日に引き続き舞の行動が(柏木も)おかしい。特訓のお願いをするのに「教官には負けません」と言うが、なんで教官と勝ち負けを賭けなければいけないのか? どういうわけか脚本と演出に綻びが見えるが(理由もうっすら想像がつくが)、ここを深堀しても仕方がないので、悠人の件。

うめづまで来るということは、家のことが気になる証拠。帰りたいという気持ちはある。しかし、家の敷居を跨げない理由もあるのだ。雪乃とめぐみはそのことについて、もっと考えるべきだ。悠人にとって、家は敷居が高くても、うめづには気軽に寄れる。居心地がいいのだ。その居心地のいい環境を守ってやるべきではないか。後日、悠人くん来たで、元気そうやったで、と教えてあげたらいいじゃないか。こんなことをされたら、もううめづに寄れなくなる。居心地のいい場所がなくなるとどういうことになるか、デラシネが閉店したあとの貴司がどうなったか忘れたのか(貴司の両親がデラシネのことを知っているかどうかはわからないが)。

めぐみも、せっかく店に来たなら、お母ちゃんも一緒にお好み焼き食べてもええかなあ? と言って、雑談をし、近況を聞けばよかった。いきなりお説教をはじめるから、悠人は家に帰りたくないのだ。親が心配するのは当たり前という意見もあろうが、20代で自営業を始めた男の子が家に寄りつかないのは当たり前だと思う。両親とも健康なんだから、もっと子離れした方がいい。今日、悠人はめぐみに、かなり酷いことを言った。ただ、この言葉は売り言葉に買い言葉で出たもの。悠人は初めから両親を中傷しようと思っていたわけではないはず。

悠人は、小学生の時に、親の工場が傾きかけたために、進学の夢を断念させられそうになったことがある。この時に、お金に不自由する生活は金輪際送りたくないと、心の底から考えたに違いない。そして、お金に不自由しない生活を取り敢えず手に入れつつある。もう少し長い目で見てあげてほしい。



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