窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

反田恭平と小林愛実が結婚

2023年1月1日、ともにピアニストの反田恭平と小林愛実が結婚および懐妊を発表。反田は28歳、小林は27歳。

反田は小学生で「のだめカンタービレ」に、中学生で「ピアノの森」に出会い、ピアノの森で育ったとのこと。2021年のショパン国際ピアノコンクールで第2位に入賞。これは日本人として最高位。小林愛実は同じショパコンで4位だった。
(2023-01-12 記)


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Aimerが結婚

2023年1月1日、歌手のAimer(エメ)が作曲・編曲を担当してきた飛内将大(とびない・まさひろ)との結婚を報告。飛内は37歳。

Aimerは昨年末の紅白歌合戦に初出場したから名前を知っている。顔は見なかったけど。
(2023-01-12 記)


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綾野剛が結婚

新年を迎え、多くの人が最初に驚いたのは、綾野剛結婚の報ではなかったか。

2022年12月31日、綾野剛佐久間由衣と結婚。綾野剛は40歳、佐久間由衣は27歳。深夜、スポーツ報知がスクープし、その後公式サイトで発表された。

綾野剛はいろいろ見ているが、なんといっても「八重の桜」での松平容保役が印象に残る。佐久間由衣は、直近では「津田梅子 お札になった留学生」の留学生・永井繁役。漫画家の佐久間結衣といつも混同する。

前田吟が結婚

昨年6月、前田吟が歌手の箱崎幸子と結婚。前田吟は78歳、箱崎幸子は74歳。前田吟は前年に妻を亡くしたばかり、箱崎とは出会って半年足らずのスピード婚だとのこと。「若い」のひとことだ。

NHK紅白歌合戦

紅白歌合戦は2シーンだけ見た。ひとつはbuck numberの「アイラブユー」。毎日見ている朝ドラの主題歌だから、歌っている人を見てみたかった。それにドラマの出演者も大量に参加しているし……。もうひとつは松任谷由実荒井由実。最新AIで荒井由実の声を実現したという。その声に合わせて本人がハモルと。

「アイラブユー」はフルコーラスが聞けると思ったのに、短く終わったのは残念だった。二曲詰め込むため割を食った感じ。主題歌をちゃんと歌ってくれたらいいのに。

曲の前に出番の終わった柏木学生(Snow Man目黒蓮)が登場した。buck numberの次は乃木坂46。この組み合わせは意図的だと思ったが、久留美ちゃん(乃木坂46山下美月)は話しかけられることもなくスルーされた。ドラマ的には柏木くんより久留美ちゃんの方がはるかに重要なポジションなのだが……

松任谷由実荒井由実は、声だけかと思ったら本人らしき人物が登場。昔から漫画によく登場したホログラフィー(立体映像:そこに人がいるかのように映し出す手法)が現実になったのかと感慨深かった。技術としては興味深いが、明らかに人工物だとわかる。まだまだこれからだ。目じりや口元の表情が、どこぞの漫画家の描く、ムカつく女性キャラそっくりだった。

一曲目は「Call Me Back」で二曲目が「卒業写真」。歌詞がテロップで流れたが、「悲しいことがあると/開く皮の表紙」にずっこけた。皮(skin)ではなく革(leather)だよね。皮の表紙の卒業写真……怖過ぎる。

buck numberも松任谷由実も、紅白の正規の出場歌手ではなく、特別枠での出場で、2曲歌った。特別枠というのがよくわからないが、かつて2時間半だった紅白も、現在は4時間半くらいやっているので、長い時間を埋めるための枠だという理解でよいのか? 正規の出場歌手が一曲しか歌えないのに、特別枠の人が何曲も歌えるのはフェアではないなあといつも思う。もっとも、ユーミンに関しては不満を持つ人はいないだろうが。

ユーミンは今年で50年。郷ひろみに、60周年も、10年後にここ(紅白の舞台という意味だろう)でやりましょう、と語っていたのが印象的だった。


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「舞いあがれ」(063)

第13週「向かい風の中で」(水)

放送日

  • 2022年12月28日

概要

舞が工場を手伝い始めてひと月。浩太は社員たちに経営状態が改善していないことを説明し、皆にコストを下げて利益をどう上げるか知恵を貸してほしいと頼むが、会議室はそれぞれの部署の言い分がぶつかり険悪な雰囲気になる。舞は任されている商品梱包の仕事を責任感をもって行うが、昼休憩に緊張した肩をほぐしていると、事務員の山田に嫌味を言われてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

笠巻が章を飲みに誘い、何を悩んでいるんだと訊く。章は、他社から高給で誘われているんだと答える。笠巻は、お前には子どもが三人もいるんだから、俺らのことは気にしないで決めればいいと言う。

浩太は、太陽光発電の会社から声がかかったとみんなに告げる。通常納期三ヵ月のところを一ヵ月半という厳しさだが、うまくいけば大量発注の可能性ありと鼓舞する。

そこへ悠人がやってくる……

感想

基本的に、他所から声がかかっている人はどんどん出て行ったらいいと思う。Iwakuraの社長は温情主義で、自分から辞めてくれとはなかなか言えないが、受注が減っているなら社員も減らさなければ給料が払えないのは自明の理。ただ、あまりの厚遇は注意した方がいい。Iwakuraの給与水準がどのくらいかわからないが、その倍を出すというのは話がうま過ぎる。使い捨てられたら行くところがなくなる。

昨日も書いたが、舞がIwakuraで働くのはいいことではないと思う。社長の娘がぽんと現場に来たら、他の従業員は戸惑う。余計な軋轢を生むだけ。家族経営だった岩倉螺子の頃とは違うのだ。そもそも、無休で人を働かせることが労基法上許されるのか? 

これも昨日「悠人ならよい買収先を見つけ、渡りをつけることができるかも知れない」と書いたら、今日、悠人が工場へやってきた。売る気満々だよこの人……。恐らく悠人の考えていることは、限りなく正論に近いと思うが、よほどうまく切り出さないと、浩太を怒らせるだけの結果になることが、悠人にはわかっていない……

というところで年越し。ええー。



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「舞いあがれ」(062)

第13週「向かい風の中で」(火)

放送日

  • 2022年12月27日

登場人物

  • 二宮星(あかり)(土屋景子、工員)

概要

退院した浩太は、会社の朝礼で心配をかけたことを従業員たちに謝り、皆と元気にラジオ体操をする。そして職場の自席に座り喜ぶ浩太。めぐみもその様子に喜ぶ。そこへ経理の古川がやって来る。古川は経費削減のために人員整理をしてほしいと言うが、浩太はかたくなにそれを拒もうとする。(NHKオンデマンドの解説より)

結局、梱包を担当する女性パート3人を解雇し、代わりに舞が無給で働くことになる。信用金庫は、パートの首を切ったくらいでは再建できない、人員を大幅に削減するとか、工場の機械を売るとか、抜本的な策を考えるよう強く要望を出す。

感想

受注が激減しているはずなのに、Iwakuraでは皆が忙しそうに働いているのはなぜだ。リストラをしたらその分の仕事を誰がするかで悩んでいるのが不思議。

それにしても、三人で担当している梱包作業を三人全員、一気に辞めさせるのは悪手だ。恐らくこの三人が正社員ではなくパートだから、まずはパートの人から、という考えなのだろうが、こういうところが浩太が経営者として足りないと思わせる点だ。それぞれの部署から少しずつ減らしていかなかったら、会社が立ち行かなくなるではないか。

舞は今、住むところも食べるものも親がかりだ。だからこそ、親が大変な今、手伝うのは当然と考えているようだが、自分は、舞はIwakuraとは関係ないところできちんと就職すべきだと思う。とにかく、最低一年間は博多航空には入れないのだから、それまでフルタイムで働き、家賃や食費を親に現金で入れたらいい。浩太らにとっては、仕込んでも一年後にいなくなる働き手より、現金収入の方がありがたいかも知れない。それに、家族全員が同じところで働いていると、問題が起きれば家族全員が暗くなるし、潰れたら家族全員が路頭に迷う。外貨を稼ぐというのは、結構大切なことだと思うのだ。

悠人が力になってくれないかと期待する向きも世間ではあるようだが、多少のお金を注ぎ込んでも穴の開いたバケツに水を入れるのと同じ。悠人がそんな無駄遣いをするとは思えないし、そこまでお金の余裕があるとも思えない。正直、今のIwakuraは倒産へのカウントダウンに入ったように見える。となると、浩太を借金から救い、従業員をリストラから守るには、大手に買収してもらうしかないのではないか。悠人ならよい買収先を見つけ、渡りをつけることができるかも知れない。

年内放送は明日で終わりらしい。モヤモヤしたまま年を越してほしくないが、明日には何らかの解決策が見いだされるのだろうか。



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「舞いあがれ」(061)

第13週「向かい風の中で」(月)

放送日

  • 2022年12月26日

概要

浩太が救急車で運ばれたという知らせをめぐみから受けた舞は、急ぎ東大阪へ帰り、浩太の入院する病院へ行く。めぐみに付き添われつつも、ベッドの上で浩太は元気そうにしている。それを見た舞は安堵する。病名は胃潰瘍で一週間の入院と医師から言われているが、浩太はすぐにでも退院したいと言い、めぐみにたしなめられる。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

めぐみが舞に工場の事情を打ち明ける。工場を拡張したが、受注が激減してしまい、みなの給料は貯金から支払っている。浩太は何とか仕事を増やそうと営業に駆けずり回り、それで過労になったと。あの時工場を拡張したのは時期尚早だった、私に内緒で話を進めるから……とめぐみは言いたいであろうが、それを口に(顔にも)出さないのは立派。と言いたいが、少々不気味でもある。

悠人が見舞いに来る。やはり父のことが心配だったか。「東京からわざわざ来てくれたのか」と嬉しいそうな顔をする浩太だが、大阪に大事な商談があったついでに寄っただけだと言う。リーマンショックだと言っても、力があれば生き残れる、力のないところは潰れていくだけ、と口にする。浩太が怒ると、悠人はさっさと帰ってしまう……

悠人がとにかく病院に来ただけでもよしと考えるべきだろう。ものづくり一筋の浩太とヘッジファンドでは話が合わないのはわかる。が、好きか嫌いか、理解できるかどうかの前に、とにかく一人前になり、雑誌に記事も載るような立場になった悠人を褒めてやってくれよ、浩太さん。悠人は父に、母に褒めてほしいのではないか。

舞は悠人を追いかけて、工場が苦しい事情を伝える。舞としては兄がビジネスに詳しいなら、立て直しに力を貸してほしいということなのだろうが、悠人にしてみれば、これはもうアカンと思ったのではないか。社員の給料を社長の個人の貯金から支払うようでは、倒産までカウントダウンだろう。

浩太が病院でメールぐらいは見ないと、と言ってめぐみにパソコンを持ってこさせる。で、インターネットにどうやって接続するつもりなのだろう。病院にFreeWi-Fiがあるとは思えない。スマホテザリングもまだだ。2009年当時だと、外出先でパソコンを使いたい人はポケットWi-Fiでつなぐのが一般的だったはずだが、岩倉家にそんなものがあったのか?



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ともさかりえが結婚

2022年12月25日、ともさかりえが三度目の結婚を発表。43歳。相手は一般人。

ともさかりえといえば、なんといっても「アシガール」の吉乃役が印象に残る。「友子の場合」は一度見てみたいと以前から思っているのだが、Amazon Primeにもないしな……
(2023-01-12 記)


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玄理が結婚

2022年12月25日、俳優の玄理(ひょんり)がEXILEのメンバーで俳優の町田啓太との結婚を発表。町田は32歳、玄理は36歳。

玄理はいろいろ出ているけど、なんといっても映画「ジャッジ!」で豊川悦司の愛人役が忘れられない。とてもセクシーだった。
(2023-01-12 記)


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「舞いあがれ」(060)

第12週「翼を休める島」(金)

放送日

  • 2022年12月23日

概要

舞は朝陽が星が好きなことから、星を見るのに一番良い場所はどこかをみじょカフェで木戸や一太に聞く。すると、さくらがまたもや「むっちゃん」の話を始めてのろけるが、そのむっちゃんが星が好きで「星空クラブ」を作ったと聞かされる。星空クラブのチラシをもらった舞は、朝陽の母・美知留に勧めてみる。(NHKオンデマンドの解説より)

朝陽は、自分の気持ちをうまく表現できないからつらい、周囲の人にもわかってもらえない、だから言葉にしてみたらどうか、と、貴司は朝陽の言葉の断片を聞き取って図示してみる。それを見た朝陽は、「ちょっと違う」と言って修正。やがて自分から書き始める。
「すき」はおかし、花、コーラ、理科、図かん、「にがて」は魚、かんころもち、学校、……。「きもちかいてみる→すこしモヤモヤがへる→みんなとあそべる→星空クラブに行きたい」それを読んだ美知留はようやく朝陽の気持ちを知ることができた。

今日のさくら

「舞ちゃんの聞きじょうず!」

今日の朝陽

「変人に挟まれた」

感想

舞、朝陽、貴司が縁側に並んで座るが、舞はイメージトレーニングの練習に余念がない。貴司は短歌を考える。その二人を変人扱いする朝陽に笑った。この二人の、朝陽に対する距離感がいい。また、事前に念入りに打ち合わせたわけではないのに、奇しくも同じように朝陽に接するところもいい。この光景を柏木が見たらとても平静ではいられないだろうが、まあ視聴者的には柏木はこのままフェードアウトしても一向に構わない。

さくらの彼氏「むっちゃん」は、さくらの妄想上の人物なのではと疑ったことがあったが、星空クラブの創始者ということは、一応実在はしているんだな……。
(2022-12-24 記)


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「舞いあがれ」(059)

第12週「翼を休める島」(木)

放送日

  • 2022年12月22日

概要

貴司と再会した舞は、貴司からこれまでの旅の話を聞く。舞は自分の近況を伝えるが、今は朝陽と仲よくしたいと言う。自分の気持ちをうまく言えなかった幼少期の自分と朝陽を重ねていた。祥子の家の縁側に南天の実を並べる朝陽。舞がその傍らに座り、空を見つめながら快晴で何もないと朝陽に語ると、朝陽は昼でも星はあるという。(NHKオンデマンドの解説より)

倫子は入社時期は変わらないがパイロットの訓練は遅らせると言われたそうだ。

眠れない舞はばんばと寝酒。舞は本当は不安だと打ち明ける。

美知留は苦しい胸の内を祥子に吐露。どうしてうちの子だけ。美知留は離婚したのか……。

今日の貴司

「舞ちゃんは自分の気持ち、ちゃんと言えている? 心ってな、重い荷物乗せ過ぎたら、飛ばれへんようになることもあんねんで」

感想

昨日のtwitterで、朝陽が南天の実で描いているのは星座ではないかと予想している人がいたが、当たった! 快晴の青空、空には何もないと舞が言うと、朝陽は「ある」と答える。これもtwitter情報だが、訓練された人の目には、昼間でも星が見えるらしい。朝陽は空を見続けて星が見えるようになり、五島へ来たら都会とは比べ物にならないほどの数の星が見えて興奮しているのかも知れない。

今手を差し伸べる必要があるのは、朝陽よりも美知留なんだろう。星が好きな朝陽のために、舞は双眼鏡を貸す。朝陽は喜んで空を見続けるが、そのために夜更かしをし、美知留がいくら言っても寝ようとしない。美知留が舞によそよそしい態度を取ったのは、舞は双眼鏡を貸すだけだからいい。それで寝る時刻が遅くなったりするなどの影響については考慮しなくていいんだから。私はそれらすべてを見なきゃいけないんです――ということなのかも知れない。

こういう時に祥子がうまいと思うのは、とってつけたような教訓めいたことを安易に言わず、ひたすら話を聞くところだ。貴司も言うように、吐きださせてやることが必要なのだ。

赤楚衛二くんは貴司の役をものにしてきたような気がする。今回の貴司はこれまでに比べてとてもよい。
(2022-12-23 記)


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「舞いあがれ」(058)

第12週「翼を休める島」(水)

放送日

  • 2022年12月21日

概要

信吾ら役場が始めた五島への留学体験の試みで祥子の家に滞在する森重親子と、舞は対面する。舞たちは息子の朝陽君に優しく接するが、彼は気難しい態度をとり部屋から飛び出してしまう。困惑する舞や祥子に信吾は、朝陽は都会の学校で馴染めず、母親の美知留が彼の環境を変えようと五島に来たと説明する。(NHKオンデマンドの解説より)

浦信吾らは、都会で不登校の子などを島で預かる施策を進めようとしており、そのテストケースとして森重朝陽を島の小学校で受け入れることにした。祥子がこの親子を下宿させることになった、ということだ。

到着早々、朝陽は「お菓子が食べたい」と言い、かんころ餅(注、長崎名物のお菓子)を出すと「こんなのお菓子じゃない」と言い、浦が小学校の説明を始めると「うるさい」と言って席を立ってしまう。翌朝、美知留が朝陽を学校に連れていこうとしても「行きたくない」の一点張り。

朝陽は縁側で大きな紙(布?)を広げ、そこに赤い木の実をびっしり並べる作業を延々と続けている。木の実がなくなった時、舞は新たな木の実を渡す。そしてその横で離陸までのイメージトレーニングに勤しむ。そうしたら、途中から舞が言うべき言葉を朝日が喋り出す。前日に舞が話すのを聞いて一発で暗記してしまったのだ……。

そこへ貴司が顔を出す。

今日の舞

「飛行機とおんなじやで。後ろ向きには進めへん」

今日の貴司

屋上を
めぐり続ける
伝書鳩
飛べるよ高く
浮雲よりも(縦読みで「おめでとう」)

感想

かんころ餅は、都会の子のイメージする「お菓子」じゃなかろ……と思ったが、その後の朝陽の態度を見ていると、小林まことの「走れ! タッくん」に登場するタッくんそっくり。要は自閉の子っぽい。それなら専門家の指導が必要で、素人が「なじめない」「気難しい」「環境を変える」などと言っているのはお互いに不幸ではないだろうか……

舞は、イメージトレーニングを自分の部屋でやってもいいが、わざと朝陽のそばでやる。といって、朝陽のやっているのを見て、「それ何?」とか「一緒にやろう」とかうるさく絡まない。そっと見ていて、ああ木の実が足りなくなるな、と思ったらそっと追加を用意してやる。この距離感がいい。興味の幅がとても狭いという朝陽が、舞に興味を持ったのも、そのあたりではないだろうか。

とはいえ、図鑑を日がな眺めてそれを片っ端から覚えているとしたら、それは凄いことだ。親としてはそんなことより友だちと遊んでほしいというが、すごいことをやっているのに、親の好みに合わないからと言って褒めてもらえない、認めてもらえないのは、悠人と重なる。

柏木から電話があった。仲良く話をするが、どう見ても舞は由良先輩や貴司と話をしている時の方が楽しそうだ。そもそも柏木の「舞を好き」という「好き」ってどういうことなんだろう?
(2022-12-22 記)


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「舞いあがれ」(057)

第12週「翼を休める島」(火)

放送日

登場人物

  • 辻本みず希(森重美知留)
  • 又野暁仁(森重朝陽)

概要

2008年12月。航空学校を卒業して東大阪へ帰省した舞は、隣のお好み焼き屋・うめづへお土産を持っていく。そこで雪乃から兄の悠人の記事が掲載された雑誌を見せられる。悠人はリーマンショックを予測した投資家として、大々的に取り上げられていた。浩太もその記事を読み、雑誌に掲載されている悠人の写真に複雑な気持ちで向き合う。(NHKオンデマンドの解説より)

リーマンショックの影響で、舞は入社は一年延期になった。中澤も半年延期。

由良先輩と再会。きれいになった。設計事務所勤務。お金を貯めて、身長制限のないアメリカで航空学校に入る夢を追っている。刈谷は大手の森田自動車へ入社したが、早くも上司と揉めているらしい。

柏木はサンフランシスコ。電話をかけるが出ない。

祥子が足を挫いたとの知らせがあり、手伝いのため舞が五島に行くことに。それを知った雪乃は、貴司が今五島で住み込みで働いていることを告げ、様子を見てくるように頼む。

五島で祥子のところへやってきた重森親子は……

感想

リーマンショックで悠人は莫大な借金を背負うのでは、と恐らく多くの視聴者が予想しただろうが(もちろん自分も)、あにはからんや見事にすり抜け、さらに資産を増やしたらしい。雑誌の記事を読む浩太の表情は複雑。真面目にコツコツものづくりに取り組んできた自分らは今こんなに苦しんでいるのに、という思いか。自分の期待、あるいは理解の及ばぬフィールドだとしても、なぜ息子の成功を素直に喜べないのか……。闇が深いのは親の側に思える。

Iwakuraはリーマンショックの直撃を受けるが、舞が影響を受けることは考えていなかった。が、当然、内定の取り消しなどはあり得る話だ。今回は一年延期だったが、一年後に本当に採用してもらえる保証はないのだよ舞よ……。

由良先輩と再会した舞は楽しそうだった。正直、柏木といる時より楽しそうに見えるのだが……。由良先輩を通じてNANIWAバードマンの消息も知れる。鶴田の話が出ないのは意図的か? 会っているのが「ノーサイド」はセットの節約のし過ぎ。誘ったのは由良の方らしいが、先輩の近所に舞が出かけて行くべきだろう。

浩太とめぐみは舞に五島へ行くよう薦める。もちろん怪我をした祥子の手伝いもあるが、実家にいると、工場が窮地に陥っていることが舞にわかる、それを避けたいという気持ちが大きかったものと思われる。また、子どもが家にいるのは嬉しいことではあるが、二年間の二人だけの生活に慣れてしまい、舞が来たことで生活のリズムが乱れてしまったこともあるのではないか。ずっと一緒に暮らすのなら再び慣れればよいが、どうせ舞は就職したら家を出るのだ。

貴司は、自分を立ち直らせてくれた五島が気に入ったのだろう。しかし、何年も音信不通というわけでもあるまいに、舞に様子を見て来てくれと頼むとは、雪乃は子離れできてなさ過ぎだ。こういう親だから、余計に貴司は窮屈な思いを抱くのだろうな。

朝起きてきた時のめぐみの腰の曲がり具合は、もう若くないことを示す。若々しい舞と対照的。浩太も老眼鏡が手放せない。祥子も、いつもと同じことをして足を挫いた。みんな、少しずつ年を取っていくのだ。
(2022-12-22 記)


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