NHK大河第38回「西南戦争」

今日の見所

西郷隆盛佐川官兵衛退場。

粗筋

西南戦争勃発から鎮火まで。同志社女学校開設。

出演

  • 礼保(杉田勇次郎、宣教師デイヴィスの世話役)
  • 柄本時生(金森通倫、熊本バンド)
  • 中村蒼(徳富猪一郎、熊本バンド)
  • 古川雄輝(小崎弘道、熊本バンド)
  • 永岡佑(市原盛宏、熊本バンド)
  • 黄川田将也(伊勢時雄、熊本バンド)
  • 阿部亮平(海老名喜三郎、熊本バンド)
  • 荒井萌(徳富初子、徳富猪一郎の姉)
  • 坂田梨香子(伊勢みや子、伊勢時雄の妹)

雑感

西南戦争勃発。不平士族の反乱というが、士族がいろいろ不満を持っているらしいことはこれまでサラリと触れられてはいたが、なぜ、何に対して不満を持っているのかについてはほとんど語られていなかった(先週、わずかに廃刀令に言及があったけど)。そもそも士族ってナニ? という点は全く語られていない。要するに四民平等も版籍奉還もこのドラマでは華麗にスルーされている。ドラマだけでは話が通じないが、この作品はそれを描くのが目的ではないから、致し方ないところだ。

とにかく、新政府のやり方に多大な不満を持つ人が大勢いて、それを押さえるのは不可能と悟った西郷は、まとめて西南戦争という形で爆発させ、これを以て武士の世を終わらせるつもりだった。そして実際そうなった、というわけだ。

山川浩佐川官兵衛斎藤一らは政府軍として薩摩軍と相対。10年前の会津戦争での汚名を返上し、薩摩に一矢報いることができた。政府軍=官軍なのか? という疑問も沸くが、権力者に政敵と見なされたがゆえに朝敵の汚名を蒙った会津にしてみれば、錦の御旗のもとで戦うことが重要だったのだろう。佐久が山川らの活躍を知って留飲を下げる場面は説得力があった。

大山巌が抜刀隊を組織した理由が謎。かつて幕長戦争で、物量に勝るはずの幕府軍が撤退を余儀なくされたのは、幕府軍が旧式の火縄銃だったのに対し長州が最新のミニエー銃を装備していて、幕府軍の射程距離外から撃ちこんできたためだ。要は武器の差が勝敗を決めたのだ。会津戦争も、槍や薙刀でうわーとくる会津軍に対し新政府軍は遠間から長距離砲を撃ちこんで圧倒したわけである。その指揮官の大山巌が倒されたのは、持っているはずがないと思っていた最新のゲベール銃が一丁会津にあって、それを会津一のスナイパーが手にしていたためではなかったか。

つまり、肉弾戦なんて過去のしろものであり、最新の飛び道具をいかに活用するかが戦の勝敗を決すると、少なくとも大山らはわかっていたはずなのに。抜刀隊なんて槍が届かない距離から鉄砲を撃たれたらひとたまりもあるまいに。実際、佐川は撃たれてやられてしまった。佐川としては戦場で死ねてしあわせだったようだが。

さて物語の主人公ジョー八重は、かねてからの理念である「女子にも教育を」を実現すべく、同志社女学校を開設。ここにも閉鎖された熊本洋学校から流れてきた人が何人も入学してきた様子。前回で懲りて、熊本からの人の入学は制限するのかと思ったが、熊本バンドの連中の姉妹となれば断わる口実がなかったということか。さっそく「授業がツマラナイ!」と大騒ぎする始末。

みねもこの女学校に入学。なるほどこうして伊勢時雄と知り合うわけですねわかります。
(2013/09/26 記)