第10週「ノアザミ」(火)
放送日
- 2023年06月06日
概要
大畑の印刷所で見習いとして働くことになった万太郎。仕事を終え砂まみれで帰宅すると、竹雄は怒りだす。峰屋の当主が見習いとしてこき使われること、自分がついていながら万太郎を守りきれないことが情けなくて、悔しくて……。一方、白梅堂では、寿恵子がまつに、もしも万太郎が来たら渡してほしいと、八犬伝の本を預ける。(NHKオンデマンドの解説より)
万太郎は、印刷屋の他の職人同様、住み込みで働こうかと漏らす。ここにいると、竹雄に心配をかけるだけだから……。翌朝、竹雄はアルバイト先で覚えたというオムレツを振る舞い、佐川に帰ると告げる。
感想
寿恵子にその気がなくても、高藤が狙っている以上、高藤の屋敷にダンスの稽古に通うのは危険だ。それがわからぬまつではあるまいが、それも含めて寿恵子に決めさせようということか。
寿恵子は本当に万太郎のことが好きなようだ。しかし、見る限り同世代の男子の知り合いが他にいない。若い男子と口を利いて、仲良くなって、そのことに舞いあがっているだけのようにも見える。小学校、中学校、高校と共学で、さまざまな人と知り合い、仲良くなったりいがみ合ったりしていくというのは、大切なことなんだなあ。
竹雄が帰ると言い出したのには驚いたが、それもいいかも知れない。竹雄は万太郎に、なんで峰屋のご当主が他家の見習いをせにゃいかんのかと、そのことを残念がっているが、視聴者の自分に言わせれば逆だ。竹雄こそ、洋食レストランのボーイもいい経験だろうが、将来峰屋の番頭になるのなら、いい加減峰屋の商売を一から覚え、綾を助けるべきだ。峰屋が儲かれば万太郎へ仕送りもできる。ボーイよりも役に立つはずだ。