窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「きのう何食べた? season2」第6話

放送日

  • 2023年11月11日(10日深夜)

出演(ゲスト)

料理

  • 豚の角煮

概要

年末、シロさんは仕事が終わらず、ケンジは家で大掃除。背中を何か冷たい風が吹いたような気がするが不明。

ジルベールからケンジに電話があり、初詣に行こうと。それを帰宅したシロさんに伝えると、元旦は暇だからいいよと。ケンジは、そうじゃない、年が変わる前に集まってカウントダウンをして初詣をして、それからどこかのお店で朝までおしゃべりをして、初日の出を見るのが初詣なんだと。シロさんは、いい年をしてそんな不健康なことはやりたくないと言うも、ケンジがやりたがるため折れる。

小日向さん、航くん、ケンジにシロさんが集まり、神社の境内で周囲の人と一緒にカウントダウンをして、お参り。そうしたらジルベールがもう帰ると言う。シロさんも、ジルベールがそう言うならうちらもそうしようと即座に賛成。納得のいかないケンジがグズると、小日向さんが、明日、いやもう今日だが、午後、家に来ませんかと二人を招待。新年会をやりましょう。それでようやくケンジも納得。

小日向さんの家では、三ヵ月も前から予約した高級料亭の立派なお節が並ぶ。シロさんは黒豆と豚の角煮を持参する。ジルベールは、高級料亭だといっても中身はどこも同じ、それより温かい角煮の方が美味しいと言い、また素人の筧の作った黒豆も高級料亭の黒豆も味が変わらないと言って小日向さんをガッカリさせる。

シロさんの住んでいる賃貸住宅のオーナー(管理人?)がトラブルに巻き込まれて法律相談に。その時に、「一緒に住んでいらっしゃる男性は筧先生の恋人ですか?」と訊かれ、「そうです」と答えてしまう。

この話をシロさんがケンジにしたのが元で、今住んでいる部屋が事故物件であることがケンジにバレてしまう……。

感想

これまでほどの感動シーンはなかったが、ジルベールが「お正月は毎年4人で集まるのを恒例にしない?」と提案する裏は、みんな(ゲイであるため)実家とは疎遠になっていて帰省しないから、であって、なかなか寂しいものがある。小日向さん、ジルベール、ケンジは、他に兄弟がいて結婚もし子も成しているため、親からの「まだ結婚しないのか」攻撃が緩和されありがたいという話も、一人っ子のシロさんはずっと親と格闘していかなければいけないというのも、ゲイならずともずっと独身の、あるいは結婚はしたけど子のいない夫婦にとってもあるあるで、身につまされる。

それはそれとして、高級料亭のお節を頑張って予約したのに全く喜ばれなかった小日向さんが不憫でならない。我が家も毎年、購入したお節をいただいているが、お正月料金で若干高いなとは思うものの、その内容には十分満足している。とにかく圧倒的に品数が多い。自分は、こうした料理は作ろうったって作れないが、仮に作れる腕があったとしても、こんなに多種類は普通の家では作れないだろう。

どこで買っても中身は同じというのも不適切だと思う。伊達巻に蒲鉾、数の子に黒豆など、定番の料理もあるけれど、提供する店によって、和・洋・中など違いがあり、購入先を変えるといろいろ違って楽しめる。

これらのお節を「たいしたことない」と断じるのは、舌がお子さまだからではないか。子どもの頃はお正月料理といってもきんとんぐらいしか食べるものがなく、ひたすら安倍川餅をおかずなしで食べていたような気がする。大人になって酢の物、煮物などが味わえるようになると、なんと美味しいものかと思うようになった。まあ、航くんの場合は小日向さんに甘えているだけなんだろうけど。

ただ、大概の料理は温かい方がおいしいが、お節料理は(冷蔵庫に保管する関係上)冷たい。それが不利に働くのは事実だろう。呑んべにとってはお節は豪華なつまみだが、この4人はさほど飲むわけではない。温かいお吸い物でもあると、ぐっと引き立ったのではないかと思う。

というわけで、小日向さんドンマイ。


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