窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「私の家政夫ナギサさん」スペシャル版

サブタイトル

  • 「新婚おじキュン!特別編」

放送日

  • 2020年9月8日

概要

公式サイトより転記:

メイ(多部未華子)とナギサさん(大森南朋)が結婚して1カ月が経ったある日。慣れない新婚生活の中で、お互いに少しずつ溜まってきたうっぷんが、ついに爆発!! 2人ははじめての夫婦喧嘩をしてしまう……。

メイは薫(高橋メアリージュン)ら天保山製薬の面々に、ナギサさんはお隣さんである田所(瀬戸康史)に話を聞いてもらうことに。一方、相談を受けた田所や薫たちにも、様々な変化があって……?

雑感

新婚一ヵ月目、初の夫婦喧嘩! と前宣伝があって、二時間スペシャルだということもわかっていたので、連続ドラマの最終話が放映された翌週にスペシャル版とは、よく撮影している時間があったな、すごいなと思う一方で、総集編が放映されるという噂もあったため、どちらなのか不思議であった。

事実は、総集編が8~9割で新たに撮影された部分が乗っかったもの。単なる総集編ではなく、撮りおろし部分があり、そこから登場人物が回想するという設定で過去の話をおさらいしていくという作りになっている。だから過去の出来事は必ずしも時系列(放映順)ではない。

これまでの全9話を見てはいるが、忘れてしまった部分もあるし、人によっては見逃した回がある人もいるだろうから、終わった直後に総集編というのは悪くないアイデアだと思う。その上、新作部分もあって、ドラマのその後を垣間見せてくれるのもよかった。ボリュームもあって自分は満足した。

ただ、宣伝の仕方はよくなかったと思う。そういうものであるときちんと説明すればよかったのだ。何も悪いことはない。が、終了直後のネットの感想を見ていたら、「新作が見られると思っていたのに、ほとんどが旧作のつなぎあわせでがっかりしました」的な内容のものがたくさんあったのだ。

『新婚おじキュン!特別編』の放送が決定!を読めば、「本編のスペシャルダイジェストに加え、……登場人物のその後が描かれる」と書いてはあるのだが、この説明で「9割は本編映像。新作部分は刺身のツマで、基本的には総集編」と読み取るのは難しい。真に受けた人はさぞガッカリしただろう。この点は制作陣には反省してもらいたい。

内容は、薫は吊りボーズに告白するし、福岡へ行った瀬川君はすっかり大人びていて、天馬あかりともラブラブみたいだし、良かったけれど、田所さんにはいいところがあまりなかった。正直、メイは結婚相手としてみたら地雷物件だと思う。田所にはぜひもっといい幸せを見つけてもらいたい。

肝心のメイとナギサだが……。まあ楽しいんですがね。不謹慎とは思うけれど、心に浮かぶのはデヴィ夫人コラ画像で有名になったあのセリフである。これは賛成してくれる人は多いんじゃないだろうか(画像は拾い物)。

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(2020/9/12 記)

麒麟は今日も来なかった

今日は台風10号情報のため、「麒麟がくる」の18時からのBS放送と20時からの地上波放送が中止になった。この台風は、最大風速80m/s(時速288km)、ピーク時の気圧は920hPaという超ド級のものであり、致し方ないところである。

それにしても不憫な大河だ。放映直前の沢尻エリカの降板(そのための撮り直し)による開始の遅れ、新コロナウイルスによる中断、ようやく再開されたと思いきやまたしても。本当に、「麒麟がくる道は遠いのう」。


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「恐怖新聞」第二話

放映日

  • 2020年9月5日

出演

  • 比留間由哲(津々木、未成年に手を出して家庭を崩壊させる)
  • 日比野友香(諸積杏奈、津々木の浮気相手)

概要

詩弦にとって父の死は悲しくはあったが、それより死ぬ前の父に「お前なんか生まれなければよかった」と言われたことがショックだった。歌子は夫の死に呆然として、遺骨を食べ出し、止める詩弦に、なぜ目の前でお父さんが死ぬのを止めなかったんだ、お父さんを殺したのはあんたよ、と半狂乱になって叫ぶ。

蜷川冬夜が詩弦に会いに来る。自分はあんたの前の恐怖新聞の読者だと。そして4年前の自分の(まだ若かった)写真を見せ、恐怖新聞を4年読んだらこうなった、一回読むと100日寿命が縮まる、このままではお前も死ぬぞと告げる。回避するにはどうしたらいいの? と訊く詩弦に答える前に篠崎刑事が現われ、つかまえようとする(が、逃げ出し、追いかけてつかみあったまま階段を落ち、篠崎は軽傷で済んだが蜷川は頭を打って意識不明となった)。

今回の恐怖新聞には、総合運動公園で男女が中年男に襲われるという予言が載っていた。それを変えるべく、詩弦、勇介、桃香の三人は行動を起こす。予告の時刻前に公園に行き、当該の男を探して、それを阻止しようというのだ。津々木は、自分の浮気が原因で別れた妻子とよりを戻すべく、公園で二人を見かけ、近寄っていくが、その津々木が恐怖新聞に載っていた男にドンピシャだったため、詩弦は津々木に声をかけて母子に近寄るのを阻止しようとする。その時、津々木の浮気相手だった諸積杏奈が逆恨みして母子を殺し、その後自らの命を絶った。

恐怖新聞の予言は変わった。当初の記事では死ぬのは一人だけ(母のみ)だったが、それを阻止しようと詩弦らが余計な動きをしたせいで三人が死んでしまった……

雑感

恐怖新聞が配達されるようになってから詩弦がおかしなことに巻き込まれるようになったわけではなく、生まれる前から何かあったらしい。が、それについては今回も明かされず。隣人親子も怪しいが、単に怪しいだけかも知れない。

今回初めて詩弦は、恐怖新聞の読者が自分のほかにいたこと、一回読むと寿命が100日縮まること、そのためわずか数年で年老いてしまうことを知るが、寿命を吸い取られることに関しては詩弦はあまり信じている様子ではなかった。そこが大事なのに!

篠崎刑事はホント下手を打つなあ。蜷川をつかまえたいなら、そっと近寄っていきなりつかまえればいいのに、遠くから声をかけるなんて、逃げてくれと言っているようなものだ。自分は若く、相手は年寄りだからと甘く見たのか? それに、蜷川が詩弦に何がしたくて後をつけていたのかはわからないが、何か言いたいことがあるようなんだから、最後まで言わせればよかったのに。

それにしても、この程度の行動を起こしただけで恐怖新聞の予言が簡単に変わってしまうなんて。今回は事態はより悪化してしまったが、それなら、やり方によっては好転させることもできるのでは?

  • 恐怖新聞の配達は毎日ではない(だから4年読んでも死なない。毎日なら半年で50年寿命が縮まってしまう)。
  • 恐怖新聞の予言は翌日ではなく数日後。
  • 詩弦にだけは恐怖新聞の記事は何日経っても、何度でも読める。
  • 恐怖新聞の予言は外れることもあるが、あとから読み返すと記事が書き換わっている。


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シネマイレージが切れた

TOHOシネマズからシネマイレージの有効期限が8月末で切れたとの連絡があった。一年以内なら更新可能らしい。が、少し考えて更新はしないことにした。

以前は月に10本くらい映画館に見に行っていて、数年前に家族に病人が出てからはあまりいけなくなったけど、それでも今年は3月中旬までに12本見てた(年50本のペース)。その後コロナ禍から映画も自粛し、ずっと見ていない。映画館もいろいろ対策に心を配っているようだし、ほぼリスクはないのだろうとは思う。が、もろもろ考えて、もうしばらくは我慢するつもりである。鑑賞ポイントもマイルもそこそこ溜まってはいるが、次にいつ行かれるかわからないし、そう思ったらあまり未練は感じなかった。

また頻繁に映画館に行かれる日が戻って来るといいが。


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なだぎ武と渡邊安理が結婚

2020年9月2日、なだぎ武は女優の渡邊安理と結婚したことをTwitterで発表した。なだぎ武は49歳、渡邊安理は36歳。

なだぎ武の本職はコメディアンなのかも知れないが、僕にとっては映画「のだめカンタービレ 最終楽章」でテオを演じた人。あれは本当にうまかったし、嵌まり役だった。

渡邊安理なんて名前は知らないなあと思ったら、正真正銘の舞台役者で、映画やドラマには出ない人なのだった。

「私の家政夫ナギサさん」最終話

サブタイトル

  • 「トライアル結婚生活! 今わたし恋をしている!? とっ散らかった心の結末」

放送日

  • 2020年9月1日

出演

概要

公式サイトより転記:

ナギサさん(大森南朋)の家政夫としての契約が終了すると知ったメイ(多部未華子)は激しく動揺。「トライアルで私と結婚生活を送りませんか?」とナギサさんに突然のプロポーズ! 困惑しながらもその提案を受け入れたナギサさんとの4日間のトライアル結婚生活がスタートする。そしてメイは、田所(瀬戸康史)ときちんと向き合うため、正直に自分の気持ちを打ち明けることに……。

一方その頃、天保山製薬では新病院設立に向けて、他社との情報戦が佳境を迎えていた。駒木坂(飯尾和樹)から、新病院の薬剤部長についての情報を掴んだメイたちは、早速接触を試みようとするも、その手前で大きくつまずく。新病院の最重要人物、ジャギこと阪本先生(高木渉)を瀬川(眞栄田郷敦)の一言で怒らせてしまったのだ……。

解決すべく奔走するメイだったが、トライアル結婚生活でも大問題が発生! メイの前から突然、ナギサさんが姿を消してしまい……。とっ散らかったメイの心と、ナギサさんとの関係は、果たしてどんな結末を迎えるのか!?

今日の宣伝

最初と最後に、表札として。

今日の北斗の拳

畠中慎也は周囲からラオウと呼ばれている。なおジャギこと阪本洋二の義兄で、しかもこの二人は仲が悪い。ラオウとジャギの仲がいいはずがない、と周囲も諦めムード?

雑感

意外過ぎる顛末。自分は、このドラマは恋愛ドラマではない(恋愛要素はたっぷりあるが、それがメインテーマではない)と思っていたのだが、メイの結婚がラストにくる、ということが意外だったし、ナギサと結ばれるというのも意外。メイの相方としては田所、肥後先生、瀬川などが候補にあがったけれど、どれも違うだろうということは初めからわかっていたから、そうなると消去法でナギサしかいないことになるが。

メイは仕事はできるが精神年齢はせいぜい中学生どまり(以前触れたように、僕はそもそもメイが仕事ができるとは思っていない)。もういい年なんだから、そこは自分で気づいてしかるべきが、それはそれとして、メイの暴走にいい大人であるナギサまでが乗っかっちゃってどうするんだ。結局、メイはナギサを24時間使える家政夫として自分の専属にしたに過ぎない。そんなことは試すまでもなくわかるのに、若い女の子に口説かれて舞い上がっちゃったのかねぇ……。

役割分担とか、子どもをどうするかとか、夫婦の在り方について話し合いたいというナギサの申し出を逃げ回るメイだが、そもそもそういう話は一緒に暮らす前にしなきゃダメじゃん。だいたい新婚初夜に、二人の生活について話し合うでもなく、抱き合うでもなく、私は仕事をしますからどうぞ寝てください、ってそれはないぜ。

その他

  • 瀬川は自分の失敗を(異動前に)自分で解決した。エライ。この問題解決にもメイは何も役に立っていない。メイより瀬川の方が仕事ができるな。
  • 途中でクランクアップしたと思われたメイの両親に松平慎也、馬場穣二、いつの間にか出番がなくなっていた吉川かりんが再登場。最終回を盛り上げた。
  • 古藤の夫はしろくまメディカルの駒木坂春夫だった。薫の青い鳥も身近にいる予感。最後なのでいろいろなことが一気に進んだが、天馬あかりと瀬川の関係は前回の引きのままだったのが残念。「私の部下のハルトくん」の方で描かれているのだろうか?
  • 今日で最終回のはずなのに、来週もまた続きがある。これを最終回というのか。

配役

栗原心平は本作品の料理監修。



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「恐怖新聞」第一話

題名

放映日

  • 2020年8月29日

出演

  • 白石聖(小野田詩弦、京都中央大学2年生)
  • 黒木瞳(小野田歌子、詩弦の母)
  • 横田栄司(小野田蔵之介、詩弦の父)
  • 佐藤大樹(松田勇介、詩弦のバイト先の先輩)
  • 片山友希(宮沢桃香、詩弦の友人)
  • 坂口涼太郎(片桐ともを、詩弦の隣人)
  • 西村頼子(片桐美沙、ともをの母)
  • 駿河太郎(篠崎林太郎、刑事)
  • 猪野学(蜷川冬夜、引越し屋で働く不審人物)

概要

1970年代に一世を風靡した漫画の実写ドラマ化。公式サイトを見ると、登場人物に鬼形礼クンがいない。主役は小野田詩弦という女性らしい。原作のドラマ化ではなく、原作の設定を借りて新たなドラマを作ったということか。どんな作品か興味がわいたので、ちょっと見てみることに。

小野田詩弦は将来を考え、父親の反対を押し切って一人暮らしを始める。ある日、深夜0時に突然ドアを叩く音が響く。悪戯かと思ったが、郵便受けに「恐怖新聞」なる紙が入れられていた。そこには不気味なイラストと文字で女子高生が飛び降り自殺すると書かれていた。

翌日、配達アルバイトの出先で、女子高生の飛び降りに遭遇。詩弦は落ちる瞬間を目の前で見てしまう。トラウマになることを気遣って部屋を訪ねてきた松田勇介が寝ている横で、またも恐怖新聞が配達される。そこには父・蔵之介が死ぬと書いてある。驚いてそれを勇介に見せるが、勇介には白紙にしか見えない。

女子高生の自殺事件で恐怖新聞の記事を無視できない詩弦は、実家に帰り、父親に翌日は家から一歩も出ないように頼む。いったんは了解した蔵之介だが、近所の神社へのお祈りに出てしまう。それに気付いた詩弦は大急ぎであとを追うが、蔵之介は事故に巻き込まれ、命を落とす。絶命の瞬間、「お前なんか生まれなければよかった」と詩弦に言い放つ――

蜷川冬夜は詩弦の前の「恐怖新聞」の読者だったらしい。してみるとこの世界では、「恐怖新聞は」読者が死ぬまで読ませるのではなく、ある程度のところで若くて元気な読者を見つけて移っていくということか。なかなか良心的(?)だ。しかし篠崎刑事がなぜ蜷川に目をつけ、追いかけていたのかは謎。

蔵之介は妻が詩弦を身ごもった時、生まれて来ないようにと必死で祈っていたらしい。理由は謎。

雑感

以前も漫画の感想として書いたけど、これは設定が本当にうまくできているので、何度でもリメイクができる。

今回の恐怖新聞は、真ん中にイラストがバーンとあって、その周囲に見出し的な言葉が散逸するというレイアウト。ビジュアルに訴えるのは21世紀ぽいが、文章が書かれていないため、状況がわからない。何月何日何時何町で何の誰それ何歳が飛び降りて……と書かれていないと、予告された内容と実際に起きた事件が同じかどうかの判断がつかない。飛び降りる時に笑ったことと髪飾りがイラストに合致したというだけでは、どうとでも解釈できてしまう。YouTube世代には細かい文字がびっしり書かれた新聞は敬遠されるという判断だろうか。

不気味な演出はあったが、怖いと思える箇所はなかった。死体を見せられたり、隣人のしゃべり方が不気味なのは、気味が悪いだけで、怖くはない。

恐怖新聞」の怖さは、記事に書かれていることがひとつひとつ着実に成就されていくこと、自分が読んでいる恐怖新聞が他の人には見えないこと、だから自分の抱えている切羽詰まった恐ろしさを誰にも理解してもらえないこと、これが一番の恐怖だと思う。が、勇介や父には恐怖新聞が白紙にしか見えないことを、詩弦は妙に納得していて、そのことを騒ぎ立てないのは不思議だ。

原作では、恐怖新聞を一回読むと寿命が100日縮まるため、鬼形礼は配達されないように、配達されても読まないように、あの手この手で逃げようとするが、恐怖新聞はそうした壁を軽々と超えて、結局読まされてしまう。それもまた恐怖だが、本作では恐怖新聞を継続して読んだ場合のデメリットを詩弦はまだ知らず、そのため読まないようにという防御をしていない。そのため、その恐怖もない。

ファッジさんはブログ(下記リンク参照)で、黒木瞳さんが可憐でお肌が綺麗なのにファッジさんより年上なのが一番音ホラーだと書いていた。それならば自分もひとつ。一人暮らしの若い女性が、内鍵(チェーン)をしない、人が訪ねて来ると相手が誰かを確認もせずにすぐにドアを開ける、というのが、今どきあまりにも防犯意識がなさ過ぎで、これが一番のホラーだった。

配役

黒木瞳がきれいなのは事実だが、それなりには歳を取っているのであり、二十歳の子の母親役はちょいと無理があるのではないだろうか。

恐怖新聞(1)

恐怖新聞(1)

リンク

「麒麟がくる」第二十二回「京よりの使者」

出演

あらすじ

1564年。桶狭間の戦いから4年。光秀は越前で浪人暮らしを続けていた。しかし子供は二人もこしらえていたのであった。

京より細川藤孝がはるばる訪ねて来る。京では三好長慶が権力を掌握し、将軍・足利義輝は傀儡に成り下がってふてくされていた。京に行って義輝と話をしてほしいと。牧が藤孝に孫二人(お岸とおたま)を紹介する。なんだか唐突な演出だが、ここで藤孝とおたまの劇的な出会いがあったとするわけね。

京へ来た光秀に、義輝は、三好長慶の暗殺を頼もうと思ったが、闇討ちなどを実行すればますます将軍の権威が落ちるだけと話す。光秀は、信長を連れてきましょうと提案する。

駒は、駿府で知り合った老人から教わった「何にでもよく効く薬」をたくさん作り、医者にかかることもできない貧しい人に与えようとするが、それを知った東庵は、そんなことをしてはいけないと叱る。薬というのは、今はよくてもあとで副作用が出ることもある、お前ごときが軽々に扱っていいものではないと。それに承服できない駒は東庵に腹を立て、家出をする。出た先で、貧しい人の施しをする不思議な坊主・覚慶に出会う。

雑感

将軍義輝の権威は前回と比べてさらにいっそう落ちているということだが、義輝自身は開き直ったせいか、むしろ力強くなった。しかし義輝は何がしたいのだろう。戦のない世を作りたいなら、とりあえず京は三好が押さえていてくれているから、しばらく平和な世が続いている。自分も(形だけとはいえ)将軍職を続けさせてもらっている。それが不満で、自分が実権を握りたいなら自分が力をつけるしかない。三好に対抗できるような力のある大名を抱き込めば、今度はその大名の傀儡になるだけだ。

光秀は結局仕官しなかったようだ。畑を持っていないから作物を育てるというわけにもいかず、子どもに勉強を教えてもいくらにもならないだろうし、使用人もいるし、いったいどうやって生計を立てていたのだろう。自分に何ができるのか、と迷っているが、キミのすべきことは朝倉義景に頭を下げて禄をもらうことなのではないか?

突然やってきた藤孝に煕子は酒の肴に鯛を出す。何を質に入れたのか、大切なお方だから、という出来た嫁だが、藤孝は突然人の家にやってきて、手土産もないのかい? 自分は一応将軍の側近で、相手が貧しいぷう太郎であることは承知しているであろうに。

光秀を京に来るよう誘い、「ここへ来る前に朝倉義景殿に話は通しておいた」と言っていたが、家臣でもないのになぜ朝倉義景に話を通す必要があるのか、いったいどのような話を通したのか。そもそも今の明智家に京への旅費が捻出できるとは思えないのだが、朝倉義景の依頼で情報収集のために京へ派遣したという名目で、費用を朝倉が持つということだろうか。光秀不在の間の家族の生活費も。

義輝に対して調子に乗って信長を連れてくるなどと勝手に約束した光秀だが、今度は尾張への旅費を誰が出すのかが気になった。主軍からの直々の依頼ということで、将軍家に出させるのだろうか。

東庵先生が駒に言った、今は良くてもあとで問題が起きることがある、というのは、三好に対抗できる力ということで織田を連れてこようとした光秀に対する暗喩にもなっている? 自分は気付かなかったがネットでそのような意見があり、そうかも知れないと思った。

登場人物の満年齢(1564年)

氏名 誕生日後の満年齢 役者の年齢
明智十兵衛 36 42
煕子 34 32
1 ?
明智左馬助 28 27
足利義輝 28 38
細川藤孝 30 43
覚慶 27 43
松永久秀 56 61
三好長慶 42 66
近衛前久 28 29
朝倉義景 31 49

たまちゃんは本当に生まれたばかりだが、三女か四女のはず。今さら言ってもだけど、三好長慶役になんであんなベテラン俳優を配したかねえ? 覚慶も義輝様の弟なんだけど、とてもそうは見えない。左馬助や近衛前久はほぼ見た目通り。朝倉義景は見た目はあんなオッサンだけど、本当はもっとずっと若いんですよー!



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「私の家政夫ナギサさん」第八話

サブタイトル

  • 「おじさんと敵と恋の三角関係!? 本当に大切な人は誰」

放送日

  • 2020年8月25日

概要

公式サイトより転記:

メイ(多部未華子)とナギサさん(大森南朋)の親密な様子を目撃した田所(瀬戸康史)は、二人が親子ではないと確信。ナギサさんに核心を突く問いを投げかける。すると、ナギサさんは田所を伴い、メイの部屋へ……。ナギサさんの表情から状況を察したメイも観念して、田所にこれまで隠し続けていたヒミツを告白することに。

そんな中、天保山製薬ではこれまで経験したことのない症例の問題が発生。メイは田所に相談を持ち掛ける。

一方、ナギサさんは唯(趣里)から「ナギサさんに本社への異動の話が出ている」と聞かされ、思わず動揺してしまい……。

田所も同類だった

田所とメイが一緒に帰宅すると、田所の部屋から水が漏れている。慌ててドアを開けたメイが見たのは、しばらく前の自分と同じ、散らかり放題の部屋だった。田所は、こんな部屋の汚い人間から好きだとか言われても困っちゃいますよね、と自虐的に笑うが、メイは既視感に襲われていた。もちろんメイの取った行動はナギサに電話すること。すぐにかけつたナギサは、朝までに部屋をきちんと片付ける。その手際に驚いた田所が感心すると、メイはまるで自分が褒められたかのように得意になる。

陶山薫はいいやつ(そしてすごいやつ)

肥後先生と食事の約束があり、田所から告白され、どうしていいかわからないメイは、薫を自宅に呼んで相談する。外ではなく家に呼んだのは、もちろんナギサの料理を食べるためだ。最初は薫と二人で話をしているのだが、途中でナギサが口を挟んでくる。なんでこのオジサンが話に混ざってくるの? と薫は驚くが、その受け答えで、メイが自分よりもナギサを信頼し、その意見を拝聴している様子を見て何事かを悟る。

ナギサと一緒にメイの家を辞した薫は、ナギサに「ずいぶんメイに信頼されているんですね」と話しかける。「私はメイさんのお母さんみたいなものですよ」「いいんですか? 娘さん、嫁にいっちゃうかも知れませんよ」「わ、私は家政夫ですから……」「それって自分の気持ちに向き合わない理由になるんですか? 私って、昔からこういうことだけは勘が働くんです」と薫に詰め寄られてナギサは眼をキョドらせる。

肥後先生の恋の行方

何週間もほっておかれた肥後先生とメイとの食事の約束がようやく実現。が、メイの答えは「真剣に向き合いたいと思っている人がいるんです」。はっきり言ってもらってよかったです、と精一杯明るく答えた肥後は、今夜は北斗の拳を語り合いましょうと持ち掛ける。そうか、北斗の拳は肥後先生が好きだからと(話を合わせるために)本を買ってきたところから始まったんだった。

瀬川くんも異動

間もなく研修期間が終わり、その後の配属先は改めて決められる。堀江は、このまま残してもらえるように掛け合うというが、天馬あかりは「いなくなっちゃうの……?」と目をうるうる。お前らいつの間に……(どうもスピンオフ「私の部下のハルトくん」でそーゆーことになっているらしい)。

今日の宣伝

ナギサさんのエプロン。真っ当過ぎて面白くない。

今日の北斗の拳

今日は北斗の拳みがたっぷりだった。

  • ナギサと田所が一緒にいるのを見たメイが「私はもう死んでいる」
  • 田所に正面から向き合わないと、と思ったメイが北斗の拳の単行本を何気なく開くと、そこにあったセリフは「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ」「愛ゆえに人は悲しまねばならぬ」(サウザーの有名なセリフですね)
  • メイに振られた肥後先生「哀しみを知らぬ男に勝利はないのだ」(フドウはこの言葉をつぶやいて絶命してしまうのだが……)

雑感

次回が最終回らしい。普通、ワンクールは10回か11回。全9回は短くないか? 当初の予定通りなのか、新コロナの影響で放映が伸びたための措置なのか。今回は各方面の恋愛問題に関して、これまで棚上げになっていたことを一気に片付けた感じだ。

とにかく肥後先生が哀れだ。婚活アプリでいいねをつけられたから誘ったのに、さんざんはぐらかされた挙句に答えがこれでは怒ってもいいところだが、大人の態度を示した。立派だ。それに対してメイの態度はちょっと。恋愛経験に乏しいから、は言い訳にならない。人としての誠意の問題だと思う。

婚活の相手と考えたら、薫でなくても田所一択だろう。第四話で公園で意気投合している様子を見て、この二人は本当に似ているんだな、と思った。だから仲良しにはなれるだろうが、結婚となると似過ぎていてどうかな、とも思った。その問題が今回も浮上する。ただし家事に関しては何を気にしているのかと思う。メイは既に家事は外注できることを学んだのだ。二人で働けば経済的にも余裕があるだろうし、唯に頼んで毎日でも誰かに来てもらえばいいのだ。それより同業、同職種で競合会社というのは、いくらなんでもマズイでしょう。地区も同じだし。これは簡単にクリアできない問題だと思う。

ナギサに関しては……アンタ何やってんの、という感想しか出て来ない。プロだというなら、プロらしく仕事しなよ、と思う。

冒頭でメイが「やっぱ私仕事できるわ……」と悦に入るシーンがあったが、自分にはメイが仕事ができるとは思えなかった。メイだけではなく、ナギサも古藤も田所も、あまり仕事ができるようには思えない。唯一「できる」と思えるのは陶山薫のみ。能力もそうだし、性格も一番まともだ。この子だけが本ドラマで唯一の救いである。



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「麒麟がくる」総集編第三週「誇り高く」

放映日

  • 2020年8月23日

雑感

麒麟がくる」再開まで、三回にわたって総集編を放映する。その第三回目。第十六回から第二十一回まで六回分をまとめたことになる。

一回目は八回分のまとめだったため、少々駆け足で分断が激しかったが、二回目は余裕があったからか、キャラクターの性格描写につながるエピソードを拾ってくれて、そのためドラマとして広がりのあるものになっていた。今回は六回分のまとめなので、もっとじっくる描けるんだろうなあ、話としては長良川の戦いと桶狭間の戦いのほぼ二つだから、スッキリまとまるだろうなあと期待していた。

結論からいうと、期待したほどではなかった。

まず、話がつながっておらず、よくわからなかった箇所が多々あったこと。たとえば信長が信勝に「飲め、お前が飲めえ」と迫るシーンがあったが、何を飲めと言っているのか説明がなかった。

省略の仕方が適切ではなく、誤解を生む編集になっていた箇所が複数あったこと。松平元康が鵜殿長照の指示を無視して出陣しなかったのは、既に丸根砦を攻略して戦果をあげたからで、十分な休養を取らなければ働けないと判断したからだが、そのシーンが省かれていたため、単に今川憎さでサボタージュしていたように見えてしまう。また、戦力に差がある今川勢に勝つため、信長は冷静に敵の勢力を分断する手を打ち、十分戦えると確信して決戦を挑んだが、そのシーンが省かれていたため、イチかバチかで攻め入り、幸運にも勝てた、というようにしか見えなかった。

ここを省いたか、と残念に感じたのは、伝吾たちとの別れのシーン。もっとも本編ではこのシーンに尺を取り過ぎ、目の前に敵が迫っているのに何を呑気なことをと思わされたので、カットして正解だったのかも知れない。ただ、「その時のために、今、旅に出てくださりませ」は聞きたかった。十兵衛や牧は、再び伝吾に会うことができるのか。そういえば、伝吾はまり登場しなかったなあ。左馬助の方が、本当は登場シーンは伝吾より短いはずだが、総集編では伝吾より目立っていた。既に退場した人物とこれからの人物の差か。

駒の命を救ったのが十兵衛の父であることも省かれたが、これは致し方あるまい。



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「私の家政夫ナギサさん」第七話

サブタイトル

  • 「おじさんの元カノ!? 過去の秘密…敵から愛の告白!」

放送日

  • 2020年8月18日

出演

概要

公式サイトより転記:

メイ(多部未華子)の仕事先で、ある女性・箸尾(松本若菜)を見かけたナギサさん(大森南朋)は、それ以来料理の失敗が続くなど心ここにあらずな様子。ナギサさんの緊急事態と感じたメイは、彼の自宅を訪ねることに。するとナギサさんはこれまで秘密にしていた過去をメイに話し始める。

一方、メイと田所(瀬戸康史)は、互いのことを意識するあまり、ぎこちないやり取りを続けていた。そんな二人を見た薫(高橋メアリージュン)はあきれ顔。あと一歩踏み出すきっかけをつかめない田所は、メイと煮え切らない関係を断つべく思わぬ行動に……。

プレゼンテーション

徹夜して資料を揃え、忘れ物をナギサに届けてもらってまで臨んだアンタレス総合病院でのプレゼンテーションは、鍋島医師からの質問に答えられず、持ち帰りとさせてもらう。同席したオンコロジーチームの垣内からは、想定質問に対する準備ぐらいできなくてどうするのかと嫌味を言われる。が、改めて設定した打ち合わせの場では、メイらを試そうと少々意地悪な質問をする鍋島に対しても、天馬あかりは資料を準備しており、再評価される。

田所の恋の行方

薫に背中を押されるようにしてメイをゴルフデートに誘った田所だったが、メイはナギサさんのこと(正確には、ナギサさんを動揺させたと思われる女性のこと)で頭が一杯で、心ここにあらず。なお田所が隠そうとしていたのは玄関に立てかけたゴルフバッグだったもよう。隠すことか!?

今日の宣伝

足ふきマット。雑巾のように使われ、可愛そう。

今日の北斗の拳

しろくまメディカルの駒木坂から「ジャギ」と言われた阪本医師は、高木渉だった。どこがジャギに似ているんだろうと思ったが、なんとアニメ「北斗の拳」でジャギの声を担当したのが高木渉だったのだとか。

雑感

いろいろ暗い過去があるのだろうが、だからといって、それだけであんなに動揺し、家政夫なのに部屋の片づけができず料理も大失敗というのは情けなさ過ぎる。嫌なことがあったって、プロなら仕事をしろ、だ。

ナギサがまともでないからといって、先週の続きで、メイは踏み込み過ぎ。ナギサを訪ねるのはいいとして、おあがりくださいと言われる前に勝手に部屋にあがり、頼まれもしないのに勝手に料理を作り……。警察を呼ばれてもおかしくないレベルだが、今回はメイの強引さが問題をこじ開け、解決に導いたので、とても賛成はできないが結果オーライでいいことにしよう。

田所は哀れ。意を決して告白したのにメイは全然聞いていない。失礼にもほどがあるし、ネットでも、このメイの態度を批判する向きも少なからずあるようだ。それはその通りだと思うのだが、しかし、なんせ演じているのが瀬戸康史である。こんな風になると思ったので、そういう意味では驚かない(瀬戸康史は、決して下手ではないし、もちろん見てくれもイケメン。しかし、自分の知る限りちゃんとした二枚目役に就いたことがなく、いい人だと思ったらイヤな奴だったとか、本人は頑張っているのだが悲惨な目に遭うとか、そんな役ばかり。だから田所を瀬戸が演じている時点でメイとは(他の誰とも)うまくいかないんだろうと思っていた)。

肥後先生のプロポーズも、もう三週ほっておかれている。こちらはどうなるか、来週あたり進展あるか?



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(2020/8/21 記)